恋の数だけハッピーエンドがある

億万長者と「愛人契約」!?

億万長者とのきらびやかなロマンスが描かれることが多いハーレクイン作品ですが、今回ご紹介する作品に登場するのは、なんと「愛人契約」! 家業援助の見返りに、億万長者と愛人契約を結ぶヒロインですが、次第に恋心が芽生えてしまい……。ハーレクイン代表作家による、刺激的なラブストーリーをご堪能ください。

【ハーレクイン豆知識:愛人契約】


ハーレクインといえば豊富なテーマも魅力。公式サイトでも「シークレットベイビー」や「愛人契約」、「オフィス」「シークとの恋」など、テーマごとに作品が探せるようになっています。「イタリア人男性との恋」「ギリシャ人男性との恋」といった、かなり細かいテーマ分けも! 今回ご紹介する作品に出てくるのは「愛人契約」。いったいどんなシチュエーションなのでしょうか?

【作品紹介】

「会社を救うため、ディエゴとベッドをともにしてくれないか?」 ほかでもない兄の頼みに、カサンドラは愕然とした。 ディエゴは謎めいた投資家で、刺激的で性的な魅力にあふれている。 危険な匂いすらした。好きになればきっと傷つくと避けてきた人なのだ。 少女のころ、いきなり唇を奪われた記憶はいまも鮮明で、 彼を見るだけで胸の鼓動が激しくなるというのに……。 そのディエゴが兄に援助を申し出たのだという。彼女との夜を条件に。 いくら兄でもあまりにも破廉恥な要求—だが、むげに断って、 経営難が表沙汰になれば、病床にある父の命取りにもなりかねない。 屈辱に震えつつも、彼女はディエゴに身を委ねた。


 目が覚めたカサンドラは、自分ひとりでベッドに寝ているのではないことに気づいた。頭がディエゴの胸にのり、脚が彼の脚とからみ合っている。体の上には彼の腕が、二度と放さないとでもいうように置かれていた。

 ディエゴはカサンドラの鼓動が速まり、息づかいが変わるのを感じ取って、彼女の髪に口づけした。絹のようになめらかで、洗いたてのいい匂いがする。やわらかで温かい女性を腕に抱いて目覚めるのは、男の大きな喜びだ。

 誰でもいいのではない、この女性でなくてはいけない。

 「目を覚ましたんだね」 ディエゴの穏やかな声がカサンドラの耳に入り、頬に彼の吐息がかかる。彼女はけだるげに、ええ、と答えた。 ディエゴはカサンドラの背筋に指を這わせ、彼女の引き締まったまるいヒップに手を当てた。それから腰のくびれに手を置くと、すぐ胸に移した。

 カサンドラは彼の手をはねつけるべきだとわかっていた。安易に親密な行為に落ちるのは二人の関係を認めてしまいそうでいやだった。

 ああ、いや。ディエゴにやさしく仰向けにさせられ、胸の先端を愛撫され、彼女はうめき声を噛み殺した。

 まもなく彼の手がカサンドラのやわらかな茂みをじらすように探り、彼女はたまらなくなってあえいだ。

 カサンドラはのぼりつめ、最初の絶頂の波にさらわれたかと思うと、もう一度そこへ押しやられ、抑えのきかない快感の極みに大きく声をあげた。

 ディエゴはカサンドラがのぼりつめたとき彼女の中に押し入ってきた。これまでなかったほどのエクスタシーへとカサンドラを引き上げて、同時に彼自身も体がこなごなになるほどの激しい絶頂を迎えた。

 しばらくしてから二人の息づかいは正常に戻った。二人は体をからませて横たわり、最高の行為をした者だけが味わう余韻にひたっていた。

 この世のものとも思えないほど、すばらしい性の営みだわ。カサンドラは目を閉じて余韻に酔いしれながら思った。

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恋の数だけハッピーエンドがある

ハーレクイン・ロマンス

数々の恋愛小説を世に送り出し、女性たちに癒やしを届けてきたハーレクイン・ロマンス。なんと、これまでに出した全ての小説は必ずハッピーエンドを迎えるのだとか。今回はそんなハーレクインの日本上陸35周年を記念して、人気の35作品の見どころを...もっと読む

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