前回はおかずに砂糖を使う土地と、使わない土地の対立を説明しましたが、何を食べるかということは、その土地で個人の考え方というのをどのように扱うかという哲学的な命題にも表れるものであります。
さて、ワタクシがそれを強く感じたのは、栄養指導の違いに関してでありました。
日本だと誰かさんが肥満だったり、高血圧だったり、糖尿病だったりすると、かなり細かい栄養指導があるのが普通です。それは学校の保健室からだったり、医師からだったり、栄養士さんからだったりします。社員食堂や学校給食のメニューには事細かにカロリーや栄養成分が記載されていることも珍しくありません。糖尿病患者には食事の指導を受けるために教育入院なるものがあります。高血圧患者さんの場合は、塩分をキチンと制御できているかどうか、医師が細かくチェックします。
しかし、ところ変われば考え方も変わります。こんな細かい指導をやっているのは日本だけかもしれません。
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