前回の記事では、不定冠詞 a, an についてお話しました。今日は再び、定冠詞 the についてさらに深くお話ししましょう。
前回の記事でお話したように the は「お前も知っている『あれ』」を示すのに使われ、a は「どれでもいいからひとつ」を指し示すのに使われます。「だから右から3番目のリンゴ」だったら、 “the thrid apple from the left.” だし、「腹減ったから(どれでもいいから)リンゴくれ!」なら “Give me an apple. I am hungry! ”なわけです。
で、この the が指し示す「お前も知っている『あれ』」には、いくつかのパターンがあります。まず、誰にでも当たり前に認知されているものは、 the で導かれます。the moon, the earth なんかはもちろんそうですし、家の中の冷蔵庫は the fridge です。ガレージ、洗濯機、食洗機。他にもいろいろありますよね。そういうものはみんな、家族間で話す限りにおいては、the garage, the dish washer, the washerって感じで、the で始まるわけです。
陸上部の練習でいつも走るトラックだったら、the track だし、着替えるのは the rocker room。部活の仲間内だったら、これで全部通じますよね、どれもこれも「お前も知っている『あれ』」ですから。
the で始めて、説明を加えて「限定」する
もうひとつのパターン、それは文章に説明を足して「ほれ、あれあれ」とするパターンです。例えば、
Can you see the boy who is running along the river?
これだと、「ほれ、あの川沿いを走っている男の子見える?」と対象が極めて限定されるので、boy の前に the がくるのが適切なわけです。
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