成熟したビジネスパーソンになるために必要な「資質」とは?

「若者は、生意気なくらいが元気でいい」なんて言葉をよく聞きませんか? ところが、言わなくてもいいひと言を言ってしまったり、無駄な敵をつくったり、こうした性格が時に仇となることも……。では、一人前のビジネスパーソンに本当に必要な資質とは何でしょうか。『頭に来てもアホとは戦うな!』から紹介していきます。

「生意気は元気な証」だなんて思うな

自分に刃向かってきた奴を快く迎え入れる。昔の青春ドラマでよくあった話だ。

しかし私が知る限り、自分に刃向かってきた人間を、その理由がどうあれ、受け止めて評価するようなことはまずない。若ければ、生意気なほど「あいつは元気があっていい!」という意見も聞くが、そんな評価にだまされてはいけない。これは多くの場合、自分の度量の広さを見せようとして先輩が言うことだが、実のところ、生意気な人間が好きな人は、限りなく少ないと思う。たいていの人は従順そうな人間が好きなのだ。自分が部下を持つ立場になればこれが実感できる。

まず自分に刃向かってきた人間のことはほとんどの人が忘れない。しかもあまりいい意味ではなく、ネガティブな印象を持ったまま執念深く覚えている。

私は国政選挙で当選するまで、のちに同僚となる議員たちに胸を借りるつもりで向かっていった。そして3度も敗れた。戦った人たちは、社会的にも永田町でも評価の高い政治家であった。「皆人格者だから、おおらかな気持ちで胸を貸してくれたのだろう。私は彼らから嫌われていない」と甘い幻想を持っていたが、現実は違った。

彼らは私への恨みを忘れていなかった。それに私は驚いたが、先輩たちに聞くと「彼らも人間。いや特に政治家だから、自分に刃向かってきた奴はずっと許さない。そんなものだ」と言われた。

戦いを挑んできた人間を「たいした奴だ」と受け入れてくれるような人間はいないと思ったほうがいい。

喧嘩して友情が深まるのはドラマや漫画の世界だけだ。「金持ち喧嘩せず」というように、成功者は時間をかけ知恵を使って、戦わずして勝つやり方を選ぶ。相手がやられたと気付かないように、相手の力をうまく使いながら自分の欲しいものを手に入れていく。正面切って戦って、返り血を浴びたり、恨みを買ったりしないように、静かに確実に目的に近づけばいいのだ。

耐えて耐えて、耐え抜いた人が勝つ

人生で一番大事な素養を挙げろと言われたら私は間違いなく「忍耐力」を挙げる。今までの私に「それがあれば……」というシーンが多々あるからだ。裏を返せば、忍耐力がなくて、「やらなくていい失敗を繰り返してきた」からだ。とにかく石の上にも三年なのだ。

忍耐といってもずっと我慢しろというわけではない。即答、即応してはいけないといっているのであり、まず嫌なことがあっても、グッと受け止めることに忍耐力を使うべきである。

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頭にきてもアホとは戦うな!

田村耕太郎

むやみやたらと足を引っ張ってくる人。権力を振りかざし、あなたの意見をつぶそうとする人。あなたのまわりにいるこんな人に、毎日イライラした覚えはありませんか。こんな人たちを「アホ」と定義する政治家の田村耕太郎さんがアドバイスするのは……「...もっと読む

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kotarotamura 最新の中身チラ見せです! 4年以上前 replyretweetfavorite