暑い! 日差しが刺すように照りつける7月のパリです。
最近観光客にも注目されつつある運河沿いのエリア「パリの10区」(最寄りの地下鉄駅は「Republic」)では、パリジャンたちが日光浴したり、ピクニックしたり思い思いにすごしています。
運河沿いのパリジャン達
このエリアが注目されはじめたきっかけは「BOBO(ボボ)」と呼ばれる人たち。
日本でも、ファッション雑誌などで「パリのボボ」なんて言葉を見かけます。
こうした雑誌では、「ボボ」は、パリのお洒落文化&ファッションを引っ張っているパリジャンたち」という風にとらえられているようです。
しかし不思議なことに、パリでは、私のことを「ボボ」だと言う人もときどきいるんです。
そうして実際にパリに住んでボボというものを見たり聞いたりしているうちに、日本の雑誌で定義される「お洒落なボボ」とは違った、さまざまなボボのとらえ方があることがわかってきました。
「parisien bobo」での画像検索結果。イメージはまちまちだが、なんとなくおしゃれに見える。
このなんともつかみどころのない「ボボ」。本当のところどういう人たちなんでしょう?
今回はパリに生息するボボについて、あれこれ探ってみようと思います。
運河沿いにある「CHEZ PLUNE」は、ボボたちが待ち合わせに使う定番カフェ。
晴れるとテラスは満席!
「ボボ」とは「金持ちヒッピー」のこと?
まずメジャーなフランス語辞典をひいてみると、
BOBO:bourgeois bohemian(ブルジョワーズ・ボヘミアン)の略語。不自由なく気楽に生きる人を指す。若くて教養があり、本物指向、創造的なものを愛する。1999年に生まれた英語。
(辞書le petit robertより)
と解説されています。
ブルジョワなのにボヘミアン。つまり、『金持ちヒッピー』とでもいいましょうか。
でもパリジャンにとっての「ボボ」の定義はこれだけじゃないんですってば! あまりのシンプルすぎる解説に消化不良ぎみです。
私はパリに来てフランス語を勉強し始めてからというもの、この「ボボ」の意味がいまいちつかめず、学校の先生や周りのパリジャンたちに「ボボって何?」と聞き続けてきました。
以下、私がこれまでにいろんなパリジャンたちに「ボボって何?」とたずねて、かえってきた回答です。
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