我慢とは違う「静かなる努力」とは?

もう努力できない、限界だ……というときこそ、真価が問われます。いつまで努力し続けなくてはいけないのでしょうか? 推薦コメントを寄せたカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 代表取締役社長兼CEO 増田宗昭氏は、「彼は“努力のプロ”だ。本書では、プロから“努力の技術”を学ぶことができる」と言います。連載第三回目はそんな増田英次さんの生い立ちについて。
かんき出版より発売した増田さんの新刊 『人生が変わる 正しい努力の法則』より、一部を公開します。

泣くこともできないほど辛いときに、努力で乗り切れるのか?

私たちは、生きていくうえで必ず、何らかの壁に突き当たります。

人によってこの壁の高さは違うでしょうし、訪れる年齢、タイミングによってもインパクトに違いはあるかもしれません。
精神的にも肉体的にも「もうダメだ……立ち上がれない」という、人生の一大危機に遭遇することは、多くの人が経験することでしょう。
そんなとき、どうすればいいのでしょうか?

東日本大震災のように、ある日突然、肉親や友人との別れが訪れたり、肢体や視覚の喪失、がんや難病の発病など、あまりにも過酷な試練が訪れたとき、私たちはどうすればいいのでしょうか?

中でも、生きる希望すらなくすほどつらいのは、その訪れた出来事が単に過酷というだけではなく、理由なく(本当はあるのですが)、突然やってくる(ように見える) からだと思います。何の前触れもなく、ある日突然に……。

私の場合は、中学、高校時代に起きた家庭崩壊と父親の経営する会社の倒産、それに伴う病気、手術、休学、ようやくそれを克服して順風満帆に思えたときに突然訪れた重度障がい児の誕生、そして息子の死が、そのような場合に該当します。

つらいと言って、不満をこぼしたり泣いたりできるのは、ある意味まだ序の口です。

本当に理不尽で、誰にも怒りや悲しみをぶつけることもできないやるせなさ、苦しさ、そしてあまりにも出来事が過酷すぎると、人は泣くことさえできなくなります。喜怒哀楽が表せなくなるのです。

こんなとき、努力だけで本当に乗り切れるのでしょうか?


弁護士としての活動の傍ら、写真家としても活躍中。書籍に掲載している著者が撮影した写真を掲載します。

「動」と「静」の努力

私は努力には2つ種類があると思っています。

ひとつは困難にもめげずに積極的に果敢に攻め、ぶつかっていく努力、そしてもうひとつは、嵐や激流の中でひたすら耐え忍ぶ努力です。
前者は「動」の努力であるのに対し、後者はいわば「静」の努力です。

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努力は報われない病」にかかる日本人

増田英次

イェール大学、コロンビア大学のロースクールで学び、現在はコンプライアンスの第一人者として活躍する弁護士の増田英次。華麗な経歴の裏で、壮絶な人生を歩んでいました。中学時代に父親の会社が倒産、高校時代に難病にかかり、大学入学と同時に1年休...もっと読む

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kankipub 【お知らせ】cakesで連載している7月の新刊『人生が変わる 正しい努力の法則』の第三回目の記事が配信されました。 https://t.co/AQAKsY65J0... http://t.co/ERvGmOKT6R 4年弱前 replyretweetfavorite