みなさん、こんにちは。
昨日、ボーヌに住む従業員から、「今、ひょうが大量にふっている」というSMSをもらいました。
そして、今朝から、被害にあった各村の畑をいろいろと見て回りました。
6月28日17:00頃のこと。
みなさんもワインのエチケット(ラベル)でごらんになることの多いであろう地名、コート・ド・ボーヌ(Côte de Beaune)地区のポマール(Pommard)村を中心に、
ムルソー(Meursault)、ヴォルネイ(Volnay)、モンテリ(Monthelie)、ボーヌ(Beaune)、そしてニュイサンジョルジュ(Nuits-Saint-Georges)の村々などに大量のひょうがふりました。
ひょうといっても本当に大きく、なんと、みなさんが冷凍庫で作っている氷と同じくらいの大きさなのです。
なかにはゴルフボールぐらいの大きさのものもありました。
ニュイサンジョルジュはコート・ド・ボーヌに比べると比較的被害が少なくすみました。
このことは、「約2000軒の栽培者に影響が出た」と、フランスのテレビニュースでも大々的に紹介されました。
知り合いのポマールの生産者は、「2012年のひょうの被害よりもひどい状況で、畑によっては45~90%の被害だ」と言っていました。
彼は、「3年連続の減収が決まってしまった」と肩を落としていました。
……うちの畑にもひょうが降ったので、その気持ちは痛いほどよくわかります。
皮肉なもので、今、ヴォルネイ村を中心とした34か所に、ひょう対策のCanon anti-grêleというシステムを1億円以上かけて設置していたところだったのです。
なんとも残念な結果になりました。
被害の大きいポマールの畑の画像
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。