勝間和代か、叶姉妹か【社内恋愛でマーケティング用語を学ぶ vol.1】

これだけは押さえておきたい! 新人ビジネスパーソン必見の“超訳”ビジネス用語。マストで身につけるべきだけどなかなか覚えられないカタカナ言葉を、男女関係にからめて解説します。今回はビジネスパーソンあこがれの社内恋愛になぞらえてマーケティング用語を学びましょう。
解説する用語:“マーケティングリサーチ”、“セグメンテーション”、“ターゲティング”、“ポジショニング”
(イラスト:エモリハルヒコ)

1 マーケティングリサーチ(マーケティング基礎)

◇本来の意味◇

マーケティングリサーチとは、企業などの組織が、商品開発の初期段階に行う調査活動のこと。市場における顧客のニーズを把握し、顧客にあった商品・サービスを生産・提供するために行なわれる。顧客を知ることで、様々な経営資源を効率的に運用することができる。方法としては、想定顧客向けのアンケート等を実施するのが一般的。

◆モテビジ解説◆

もし、あなたが社内恋愛を狙っているからといって、気になる子のことを何も知らずに、いきなり飲みに誘ったりはしませんよね? 社内恋愛においても、まずは顧客=女性社員のニーズを把握することが必要です。まずは、自分の会社の女性社員には、どんなタイプの男性が一番モテるのか、全体の傾向をつかみましょう。いきなりターゲットの子に「どんな男がタイプなの?」と聞くのは、愚の骨頂です。なぜなら、女の子は口コミと同調圧力が大好きな生き物。付き合う男性にしても、同性からの評価をなによりも気にします。ですから、いきなりターゲットの子にがっつくよりも、まずは社内の女の子全員からふんわりと“いい感じ”の男性と思われることのほうが重要であり、先決なのです。これがマーケティングというものです。

2 セグメンテーション(マーケティング基礎)

◇本来の意味◇

セグメンテーションとは、自社の事業や参入予定の市場を、顧客の性質などなんらかの一定の基準で分類することを指す。これにより市場特性が明確になり、戦略立案の際にどの市場に参入すべきか判断しやすくなるほか、自社商品とユーザーニーズの不一致を削減することができる。

◆モテビジ解説◆

たとえば、会社の女性社員100人に、「もしも生まれ変わって、勝間和代か叶姉妹のどちらかにしかなれなかったら、どちらになりたいですか?」という究極の質問をしてみます。女性社員の市場特性をつかむために、マーケティングリサーチをするわけです。その結果、80%の女性社員が「勝間和代」と答えたとしましょう。ということは、この会社の女性たちは、限りなくキャリア志向の高いセグメントだということが言えます。さらに、「ねえ、安藤美冬ってどう思う?」「はあちゅうの記事、また炎上してたね」などと追加リサーチをすれば、より詳細なセグメンテーションができることは言うまでもありません。

3 ターゲティング (マーケティング基礎)

◇本来の意味◇

ターゲティングとは、市場のセグメンテーションを行なった後、自社の事業および製品が参入する標的市場を選んで決めること。すべての顧客ニーズを満たすことはできないため、標的市場を選んで顧客像を明確にすることで、何を行い、何を行わないかという戦略を策定するのである。

◆モテビジ解説◆

マーケティングリサーチの結果、自社の女性社員の8割は勝間和代に、2割は叶姉妹になりたいと答えるセグメンテーションであることがわかりましたね。つまり、この会社では、ターゲティングとして2割しかいないセレブ志向の女性ではなく、キャリア志向の高い8割の女性に向けたアプローチやキャラ作りをしていくべきなのです。社内の女性を口説くなら、まず仕事の話から入るのがいいでしょう。これとは別に、あえて「アタシはきゃりーぱみゅぱみゅになりたい」という1人の子だけを狙う“ニッチ・マーケティング”という戦略もありますが、あなたがゴリゴリの原宿系でもない限り成功率は低いので、ここでは割愛させていただきます。

4 ポジショニング (マーケティング基礎)

◇本来の意味◇

ポジショニングとは、ターゲティングした市場において、自社商品と競合商品との位置づけを明確にし、差別化をはかること。ターゲットに合わせた商品特性を明確にすることに加え、競合商品に対する優位性を判断する際にも役立つ。 効果的なポジショニングのためには、他社が簡単にまねできない独特のポジションを占めることが必要である。

◆モテビジ解説◆

たとえば、社内の競合相手である他の男性社員の中に、いかにもモテそうなイケメンや、女性にすぐ手を出しそうなチャラ男風の男がいても、慌てることはありません。キャリア志向セグメントの女性に対しては、変にかっこつけた口説き文句や、女性の扱いに慣れた言動よりも、仕事熱心な自分を演出するポジショニングのほうが有効だからです。あなたが非イケメンの地味な男性でも、仕事に打ち込む姿を見せたり、相手の女性社員の仕事に対する相互理解を深めたりするだけで、十分にチャンスはあるのです。むしろ、競合相手として気を付けなければいけないのは、「頼りがいのある妻子持ちの上司」だったりします。あなたは、前途や将来性といったフレッシュさで彼と差別化をはかるようにしましょう。

この連載について

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モテるビジネス用語

小石ヤマ

これだけは押さえておきたい! 新人ビジネスパーソン必見の“超訳”ビジネス用語。某有名企業に勤める著者が、マストで身につけるべきだけどなかなか覚えられないカタカナ言葉を、男女関係にからめて解説します。身近な恋愛ネタだから簡単に覚えられ、...もっと読む

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コメント

Junko_Sasaki 意図はわかるけどさぁ。カツマーになりたい女子が80%なわけないっしょ。もう少しターゲットマーケティング掘り下げ必要じゃない?> 4年以上前 replyretweetfavorite

f_fukusuke ★この連載は水土の週2回更新。まずはマーケティング用語を社内恋愛になぞらえて解説します。 4年以上前 replyretweetfavorite