「女と結婚した女だけど質問ある?」
……という、某巨大掲示板群の伝統を忠実になぞったようなタイトルのこちらの連載。新書『百合のリアル』からのダイジェストに始まり、途中から匿名フォームから寄せられたcakes読者の方のご投稿にお答えしてきた本連載、おかげさまでご好評いただき、今回で20回目を迎えることができました。ありがとうございます。
そこで記念として、今回はもうひとりの「女と結婚した女」であるところの、我が妻・森ガに登場してもらおうと思います!
森ガは、フランス・ブルゴーニュの人口100人の村出身。「そろそろカエルの卵が孵るころだから、泉にオタマジャクシを見に行こうよ!」とか素で誘ってくるようなガチすぎる森ガール、ということで「森ガ」の愛称で呼んでいます。パソコンについての質問をしたら「わからない! わたしにはキノコのことしかわからないよ!!」と半ベソ状態になっていた彼女ですが、読者の皆様のご投稿にはどう答えるのでしょうか。過去7回分の記事について、妻・森ガの意見を、私こと牧村との対話形式でご紹介してまいります!
Q1.同性愛は治るものでしょ?
森ガ「それはね、ブルゴーニュ秘伝の特効薬があるよ!」
牧村「へぇ(冷ややか)」
森ガ「うん! 作り方はね、まずスミレの花と蝶の羽を集めて火をつけて、その炎で赤銅の大釜を熱して、中に100日ちょうど生きた豚のラードをたくさん入れるの! それでね、脂が溶けるのを待つ間に、しっかりナイフを研いでおくの! 月の光の下でね!」
牧村「えっ、なんかファンタジックじゃない。魔女っぽいじゃない」
森ガ「うんうん、それでね、地下室にたくわえてあるジャガイモをとってきて、丁寧に泥を落とすんだよ。汚れが入っちゃいけないから、ていねいにね。それで、ちょうど人間の指の太さくらいに切りそろえていって……」
牧村「(ドキドキ)」
森ガ「煮えたぎるあぶらの中にジュッと入れる!」
牧村「やだ! なんかこわい!」
森ガ「うひひひ……そして、黄金色になるのを待って……」
牧村「(ん?)」
森ガ「パラリと塩を振れば完成だよ!」
牧村「フライドポテトじゃん」
森ガ「お好みでケチャップも!」
牧村「黙って」
森ガ「ブルゴーニュ出身として、ディジョンのマスタードもおすすめするよ!」
牧村「うん、そろそろ黙って」
→ 本当のところはどうなの? 元記事はこちらから
Q2.同性愛のこと、家族にどう伝えたの?
森ガ「私は日本に留学してたんだけど、フランスに里帰りした時、親に日本での写真を見せてたら、彼女との写真を抜いておくのを忘れちゃったんだよ」
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