第29回】日本発のSNSが世界のデファクトに?SNSを通じた街づくりを目指すSumallyの挑戦

"モノの百科事典"を目指す日本発のSNS、Sumally(サマリー)が年度内に利用者100万人を突破することが予測される。100万人を超えるであろう会員のビッグデータの活用や会員間の商取引(CtoC)も可能となり、多様な収益モデルが見えてきた。しかし、山本憲資社長の視線はそれよりはるか遠くを見つめている。「世界初のSNSを通じた街造りを目指す」---その世界観を聞いてみた。


sumallyHPより

価値あるものをシンプルに簡単にほしい人に届ける

---モノでつながる物欲刺激SNSのSumallyですが、だいぶ利用者が増えてきましたね。今どれくらいですか?

登録ベースで約40万人で、毎月数万人単位でユーザーが増えていっています。

---今年度中には100万人を突破するペースですね。100万人を超えたら色々と可能性が広がりますね。利用者間の商取引もできるようになったと聞きます。CtoCの手応えはいかがですか? ソーシャルなフリーマーケットは他にもありますが、Sumallyはそれらとどこがどう違いますか?

まだ商品ページからしか出品できないというベータローンチではありますが、WantとHaveのマッチングがしっかりと成立して、単価の高い商品も取引されています。SumallyのCtoCは二次マーケットでも価値のあるものをシンプルに簡単にほしい人に届けることができるというのが強みで、それにはリスト上でソーシャルに売買できるという今の構造がフィットしていると考えています。

---100万人となると、膨大なデータになりますね。ビッグデータビジネスにもつながると思います。Sumallyの特性からしてこのデータはどのような活かし方があると思われますか?

Sumallyに蓄積されているデータは、新しいPOSシステムになり得るのではと考えています。ある特定のブランドをHaveしているユーザーがWantしているアイテムは何なのかなどが細かく見えてくる仕組みは、企業のマーケティング活動を大きく進化させる可能性を秘めています。

---ビッグデータはデータの種類や分析能力によってその価値が変わりますが、Sumallyのデータの強みは何だと思われますか?

この商品を持っている人はこれをほしいだろう、これをほしい人はこれもほしいだろう、といったような今までは定性的に判断されてきたことが多かった情報に定量的な根拠をつけられることだと思います。


世界を視野に業界の動向を見る

---もう黒字化は見えてきたのではないかと思うのですが、赤字の間の資金調達はまだまだ日本では難しいようですね。私の知人のアメリカのスタートアップは赤字でも成長性期待から1,000億円単位の時価総額になっています。VCからも断りを入れるくらいの資金が集まると聞きます。これと比較して日本のVC環境はどう思われますか?

VC環境はどんどんよくなっていると思いますが、M&Aがもっと活発にならないと「パーツ」としての値付けが難しく、売上・利益の出ていないスタートアップは特に、調達が難しかったり、結果的に評価額が高くなりきらないことも多いと思います。ただその分、創業者が追い出されたりといったケースも少ないわけで、シビアさの度合いはアメリカの方が断然高いでしょうね。

---最近、上海に行かれたそうですが、日本では中国経済の不安定さばかりが言われますが、現地ではどう感じられましたか?

日本の某大手電機メーカーの上海支社で働く友人が言うには、マネージャークラスは現地社員のほうが給与がすでに高い、と。それでも外資系金融、コンサルにとられてしまいかねないくらいだと。マクロでは経済全体に不振があっても、(良いか悪いかは置いておいて)構造自体は日本以上に資本主義が進んでいるように感じました。10年以内に上海の平均給与は東京のそれを上回る予測もあるようです。

---ブランドビジネスの売り上げはアメリカを抜いて中国が世界最大になったといわれます。世界のブランドビジネスが中国の消費者のテイストに影響されていると感じますか?

ラグジュアリ・メゾンのバッグやアクセサリーなど、製品につくブランドロゴがこの7、8年徐々に大きくなっていっているなぁと感じていましたが、上海にいくとそれが原因だったということを体感できましたね。あと、路面店のファサードにも大きくロゴが掲示してあるのが印象的でした。

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tatsuo1020 日本発のSNSが世界のデファクトとなるか!? SNSを通じた街づくりを目指すSumallyの挑戦 |知のグローバル競争 最前線から| 4年弱前 replyretweetfavorite

doingfaster 日本発のSNSが世界のデファクトとなるか!? SNSを通じた街づくりを目指すSumallyの挑戦 |知のグローバル競争 最前線から|田村耕太郎|cakes(ケイクス) こんなサービスあるとは知らなんだ https://t.co/uVLvSWwHfA 4年弱前 replyretweetfavorite