サンクコストで割り切れ
サンクコストとは、簡単に言えば「覆水盆に返らず」ということだ。サンクコストを理解していないのは日本の組織によく見られる傾向だ。
ある技術に100億円投資したとしよう。その投資を始めた時点では正しい判断であった。しかし、その業界で技術イノベーションが起こり、100億投資してきた技術が不要となった。にもかかわらず、過去の100億がもったいないと、そのもはや無駄な技術にしつこく投資を続けてしまう。このように、日本企業は終わってしまった過去と決別をするのが本当に苦手なのだ。
ビジネスとしては、その100億で出血は止めておくべきなのだ。過去にこだわりその過去の遺物に追加の投資をして傷を深めてしまうことは、さらに愚かな行為となる。
終わったことにこだわって、未来を無駄にしてはいけないのだ。
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