弾丸ニューヨーク・レストラン日記 後編

Sumally代表・山本憲資さんのレストランガイド連載、ニューヨーク編は後編です。今回の旅にあたって山本さんが一番の目的にしていたのが、ニューヨークはブルックリンにあるレストラン。雑誌『BRUTUS』のニューヨーク特集でも扉で紹介されたそのお店は、ミシュランでも星を獲得している名店です。料理に舌鼓を打ったあとはふたたびブルックリンの街をまわります。

最先端のレストランが集まるブルックリン

今回、弾丸でNYに行こうと思ったメインの目的。昨年秋頃に出たBRUTUSのNY特集でも扉にピックアップされていた「BLANCA」だ。ブルックリンのブッシュウィックというエリアにある隠れ家レストラン。「Roberta’s」という人気ピッツァリアの奥にあって、店員さんに声をかけると案内してくれる。扉をあけると広々としたキッチンスペースを囲むように12席のカウンターが。2013年にはミシュランの星も獲得していて、水曜から土曜しか営業してないこともあり予約困難といわれているシートである。まさに争奪戦。

3人のシェフとサービスのスタッフが数人。チームワークにあふれるかんじで厨房をみな動き回り、次々とお皿がでてくる。世界的トレンドなのか、出汁風味のメニューが多い。ペアリングででてくるお酒もシャンパンからビールにワイン、日本酒まで幅広い。デザートをいれると20皿強、3時間以上の長丁場だったが前評判以上の満足度。食事後にヘッドシェフのアレックスがバックヤードを見せてくれたけど、洗濯ばさみに赤むつが吊るされ熟成させてあった。メキシコ系のアメリカ人で、銀座のロオジエで数ヶ月働いていたこともあるらしい。どおりで日本の素材のこともよく知っているわけである。

食事に満足したあとはブルックリンの名所のひとつになっているとも言える、「Wythe Hotel」のバーで飲む。テラスに出て、マンハッタンの夜景を背に、夜風に吹かれまだまだ飲む。このバーで知人たちも合流し、ブルックリンの外れのウェアハウスで演っているというライブへ。インディーズ感満載かつ、レベルが高い。フジロックに出ていてもなんの違和感もなく盛り上がれる気がした。ここ数年ブルックリンが盛り上がっていると言われて久しいが、今回の旅でその魅力がはじめてわかった。目まぐるしいマンハッタンとは一風異なった、カジュアルであったり、どこか気が抜けていたり、とかく居心地がいい。それでもレストランには星がついてたり、味は世界レベルであったり、その両立ができているのが今日のブルックリンの良さなんだろうなぁと。今回訪れたレストラン以外にも、東京で最先端といわれている飲食店の見本となっているようなお店が、ここに数多くあるのだ。

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フィットする晩餐

山本憲資

世界中の人の「欲しい」と「持っている」で繋がるウェブサービス「Sumally」の代表である、山本憲資(やまもとけんすけ)さんの連載がスタートしま す! 32歳という若さにして、膨大な数のレストランに通い、「食」にただならぬ情熱を注ぐ山...もっと読む

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a71262726 NYが俺を呼んでるぜ♪ 4年以上前 replyretweetfavorite