「はいっ、じゃあ男女でペア作ってー!」
義務教育の最中、体育の時間などによくこういうことを言われませんでしたか? 今、もしかしたらペアを作れなかった人のトラウマスイッチを押してしまったかもしれません。すみません。
でもなんか、社会に出てからも、世の中の人は当然男女でペアを作るものだと考えてそうな人っていますよね。特に日本の少子化について話している時に。
最近だって、「早く結婚して頂きたくて」という“謝罪”をなさった都議会議員さんのことで持ちきりだものね。「都営の男女共同シェアハウスで少子化対策しよう」って、元都知事が真面目に会見してたことも思い出すわ。
もちろん、わたしたちの人生、そんな体育の授業みたいな話じゃないわけですね。
男と女。
女と女。
男を渡り歩く女。
男と女と女と女。
男でも女でもない。
男と女、を演じる男。
女。
「ペア」や「男女」にならない人なんて、誰が好む好まざるにかかわらず、実際問題いくらでも存在しています。わたし自身も含め、ね。
いくらでも存在しているのに、遠い世界のことみたい
ところが、「男女ペア」を選ばない人——つまり、恋愛や結婚をしない人、同性ペアで生きる人、三人以上で愛し合い暮らす人など——というのは、どこか「違う世界の人」として切り離されがちです。
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