「最後は金目でしょ」と「最後まで金玉でしょ」
驚くべきことに昨今のオジサマ週刊誌には「死ぬまでセックス」や「妻を家庭内『風俗嬢』にしよう」といった見出しが躍っており、「最後は金目でしょ」とうわ言を吐けるオジサマの心根というものは「最後まで金玉でしょ」に支えられているのだと邪推せざるを得ません。
東京都議会での塩村文夏議員に対する最たる暴言は、「早く結婚した方がいいんじゃないか」との鈴木章浩議員の発言……ではなく、その釈明会見での「本当にしたくても結婚がなかなかできない方への配慮が足りなかった」にある。女性が結婚をしない・出産をしない、という選択肢を持つこと自体、彼らの頭にはまだまだ用意されていないご様子。塩村議員のような女性は、押し並べて「結婚したくてもできないなう」だと片付けているのだ。録音した音声を分析したところ、鈴木議員の他にも「自分が産んでから」「いやー先生の努力次第」「やる気があればできる」とのヤジが確認できたそうで、これらの全てが鈴木議員の言う「結婚したくてもできない」女性像が前提となっていることがわかる。「やる気があればできる」だなんて、まさに「死ぬまでセックス」の心意気がビンビンだ。
目立つオンナを駆除するためのオッサンの言質
オレたち選ばれしオトコの世界に土足で来やがった目立ちたがりのオンナに逆襲する場を提供しているのが週刊誌で、塩村議員に対して『週刊新潮』は「元彼から慰謝料1500万円!不倫報道!複数の婚約者!」とビックリマーク連発でテンションを押し売りしてきたし、『週刊文春』は「涙のヒロイン 塩村文夏『華麗なる履歴』」とあら探しに勤しんだ。
元「週刊文春」編集長で現在『WiLL』編集長の花田紀凱氏は「あの程度のヤジで涙を浮かべているようでは都議会議員だってつとまるまい」「ヤジとしては、ま、ユーモアがあっていいではないか」「鈴木議員、慰謝料などとられないよう、十分気をつけた方がいい」(Yahoo!個人)と、若いオネエチャンの戯れ言に付き合う必要なんてないよと、せせら笑うスタンスをばらまいた。目立つオンナを駆除するためオッサンの言質が、いつもと同じ論法であちこちから漏れてきた。