vol.5 写真はこういうものでもあり得る、と示したい

cakesで「TWO SIGHTS PAST」を連載中の写真家、喜多村みかさんと渡邉有紀さんの対談。最終回は「これから」と「終わり」についてです。喜多村さんは、10年以上互いを撮り続けているあいだに、一度だけやめたくなったことがあるそうです。そこから立ち直ったふたりが、これから「TWO SIGHTS PAST」でやりたいこととは何なのでしょうか。そして、ふたりが考えるこの作品の「終わり」とは。(構成・山内宏泰

TWO SIGHTS PASTでやりたいこと

— 10年以上お互いの写真を撮り続けていますが、やめたくなったことはありますか?

喜多村みか(以下、喜多村) 実はわたしのほうはいちど、極端にモチベーションの下がった時期があります。やめてしまおうとまで思って、ゆきちゃんにも言いましたね。これはじぶんのなかでの問題だったんだけど。

渡邊有紀(以下、渡邊) その話を直接聞いたときは、目の前が真っ白になりました。

喜多村 でも結局、持ち直した。そんなことがあったりしながら、気負わず続けている。ベストの方法かどうかよくわからないけれど、こんなやり方でしかできないんだよね。

渡邊 じつはまわりから、「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」と助言されることは多いんです。ユニット名をつくって活動したら、とか。

喜多村 あと、必ず同じ場所で撮り合うようにルールを定めたらとか、ヌードを撮ればとかね。要は、もっとわかりやすいイメージを撮ればいいのにってことなんだとおもう。そういう意見で人が何を言わんとしているかは理解できるけど、やりたいのはそこじゃない。

渡邊 じゃあ何なんだと言われると説明しづらいから困る。

喜多村 そう。記録なのか何なのかよくわからないけれど、現時点では見定められない。とはいえ、はっきりさせる必要もあまり感じないんですけど。ただ、作品として世に出していくうえでは、どう見てもらうか、どう説明するかは、ちょっと考えないといけないかもしれない。撮影すること自体は、自然なかたちでは続いているんだとは思うけど。

「終わり」は想定していない

— この作品は、さまざまな写真表現のなかでどういう位置にあると思いますか?

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レンズをのぞきあって見えたもの—喜多村みか×渡邊有紀対談

喜多村みか /渡邊有紀

写真家の喜多村みかさんと渡邊有紀さんがお互いを被写体として、2000年頃から撮り続けている「TWO SIGHTS PAST」。昨年の7月からスタートした連載は150回を突破しました。大学で知り合ったふたりがどのようにして写真を撮るよう...もっと読む

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コメント

howitter この二人が素敵すぎてつらい https://t.co/xqgNtYPGi5 3年以上前 replyretweetfavorite

yusay 喜多村みかさんと渡邉有紀さんの「TWO SIGHTS PAST」は、「終わり」がなくずっと続く。楽しみです。https://t.co/xA5a34WEJD 3年以上前 replyretweetfavorite