苦しみ

重度の自閉症を抱えながらも、社会を鋭く見つめている作家・東田直樹さんの連載です。
私たちが「苦しい」と感じるとき、その思いをコントロールするのは簡単なことではありません。どうしようもない苦しみに襲われたとき、東田さんは、どのようにその感情に向き合っているのでしょうか。凪のように静かで穏やかな、今回のエッセイです。

 心が苦しい気持ちで一杯になると、その思いを誰かにぶつけたくなるものではないでしょうか。

 言葉をつくし、何とかこの気持ちを相手にわかってもらおうとします。思いがあふれ、時には、泣いたり、わめいたりすることもあるかもしれません。

 逆に、他の人に心配をかけないよう、自分だけで何とかしなければと、思い悩む人もいると思います。誰にも言えず、眠れない日々を過ごし、ただ胸の痛みが消えるのを待つのでしょう。

 どちらにしても、一刻も早く気持ちを整理したいと願うのは、いつもの自分に早く戻りたいからです。


 僕にとっても、心に苦しみを抱えた状態は大変ですが、だからと言って辛いだけのものではありません。

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跳びはねる思考—22歳の自閉症作家が見た世界

東田直樹

「僕は、まるで壊れたロボットの中にいて、操縦に困っている人のようなのです。」 会話ができないもどかしさや意に沿わない行動をする身体を抱え、だからこそ、一語一語を大切につづってきた重度自閉症の作家・東田直樹。 小学生の頃から絵本...もっと読む

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コメント

aratakeshouji 考えたり思ったりすることって大事ですよね~。考えるべきことを考えてるかな~? でも、自然でいいのかな~。職場とか公の場で感情的になることが少ないな~。それっていいことなのかな~。感情を吐き出せる人がいるって幸せなことなんだよねー... http://t.co/ZBzT7Ck42S 3年以上前 replyretweetfavorite

aratakeshouji そうですね、全ては時々刻々変化していくものですね。 http://t.co/HMRB92wybo 3年以上前 replyretweetfavorite