糸井重里 vol.3 ここでは、ウソも見栄も削ぎ落とされる。

ほぼ日の仕事のクオリティは「課題解決能力」から生まれている。そんなふうに考えた藤野英人さんは、それをどう社員に教えるのかを聞きました。すると、糸井重里さんは「ただの人」になるための“いじわる”をすると答え――。単純なようで難しい、「素直」になることについての話です。そして、藤野さんが松下幸之助さんに抱いていた、大きな誤解とは。

「松下幸之助さん、歳をとってボケちゃったのかな」

藤野英人(以下、藤野) このあいだの連載、ぼくがばーっと話した内容が、文章もデザインもすばらしい記事に仕上がっていて感動したんです。

糸井重里(以下、糸井) ありがとうございます。それを聞いたら、担当者もすごく喜ぶと思います。

藤野 このお仕事を見て、乗組員(ほぼ日のスタッフ)の方々に糸井さんの考え方が浸透しているんだなあ、と感じました。みなさんが、自分たちで課題を見つけられている。課題発見能力、糸井さんはそれをどうやって乗組員の方々に教えていらっしゃるのでしょうか。

糸井 まさしく、課題を発見する能力っていうのはうちの財産です。それでも「まだまだ」ですね。というのも、お金になる部分っていうのは、けっきょくぼくが考えることが多いんです。それがもったいない。ぼくがやっていることと頭のなかを、今後、とにかく半分は移したいと思っています。

藤野 なるほど。それはなかなか、たいへんそうですね。

糸井 とはいえ、藤野さんが褒めてくださったような仕事ができる理由は、うちの乗組員はみんな「素人」だからなんですよ。

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イケてる経営者が日本を救う

藤野英人

日本株ファンドの「ひふみ投信」で抜群の成績を残しているファンドマネージャー藤野英人氏がイケてる日本企業の経営者にインタビューし、投資家の目線で成長の秘密をひもといていく対談連載。50歳未満の「アニキ編」と50歳以上の「オヤジ編」の2編...もっと読む

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munaken 「ゆがみを基準にしている人は、そのおかしさに気づけない。自分に目玉を向けられない構造になってる…自分に目玉を向けてさえいれば、おかしいと思うことも、いいなと思うことも、材料は全部自分のなかにあるのがわかります」( 2年以上前 replyretweetfavorite

munaken 「「素直」の意味がわかるためには、いろいろなものを削ぎ落とさないといけない…フラットにして、基準値が見えないとダメ…まっすぐ、ってこと…でもまっすぐ立つのが一番難しい…基準点はどうしたら見える…自分のでこぼこを正直に見る」https://t.co/3JXml1oRIW #耳と聲 2年以上前 replyretweetfavorite

hoshina_shinoda 自戒込めて引用: 「おれはプロだ!」と思っていると、素直な仕事はできない。プロとしての余計な部分を、この事務所ではじわじわ削ぎ落とされる。削ぎ落とすっていうのは、要するに「あなたが持ってる武器ってウソでしょう?」って伝え続けること。 https://t.co/hbuJbJVEuy 3年以上前 replyretweetfavorite

fu4 あざす! 4年弱前 replyretweetfavorite