今夏の大問題作『渇き。』の特集にあたって

非道のロクデナシが、謎の失踪をとげた娘の行方を追う――容赦のない暴力描写と入り組んだ構成のため、映像化不可能と言われた問題作が映画化されました。
cakesでは、本日6月27日公開の映画『渇き。』を総力特集。暴力とエンターテイメントとが奇跡的に融合した作品世界に潜むものを探ります。

劇薬映画『渇き。』服用の前に

あまりに激しく、狂おしいのに、どうしようもなく引き込まれる。これほどに苛烈な筋書きの映画に、これほどの娯楽性が宿ることの驚き。

暴力や性描写、表現における自主規制が強まり、タブーが肥大化する昨今。容赦のない暴力描写を原作から忠実に映像化しながらも、豪放でポップな娯楽映画として昇華させたのが、中島哲也監督の最新作『渇き。』です。

どうしてこのような作品が生まれたのか。そして今、この作品が生まれたことにどんな意味があるのか。

cakesでは「劇薬映画『渇き。』の処方箋」と題し、3部構成で特集をお届けします。


©2014「渇き。」製作委員会

主演に、日本を代表する名優・役所広司。ヒロインはオーディションから抜擢された美貌の新人・小松菜奈。そのほか、妻夫木聡、オダギリジョー、二階堂ふみ、橋本愛、中谷美紀、國村準ら豪華キャストが出演。

そのメガホンをとったのは、2008年に映画『告白』で、日本アカデミー賞を4部門獲得し、アカデミー賞外国語映画賞部門に選出された、鬼才・中島哲也監督です。

あらすじ:元刑事の藤島のもとに、失踪した娘の加奈子を捜してほしいと、離婚した妻から連絡があった。家族とよりを戻したいと願う藤島は一人、捜査に乗り出す。一方、三年前。中学生である“ボク”は酷いイジメにあっていた。自殺さえも考えていたところを加奈子に救われる。彼女に恋をし、以前、彼女がつきあっていた緒方のようになりたいと願うようになるが……。二つの物語が交錯し、探るほどに深くなる加奈子の謎。加奈子を追うふたりに待ち受ける驚愕の真実とは。

「劇薬映画『渇き。』の処方箋」

第1部 映画評

「『渇き。』が『果てしなき渇き』から受け継いだ暴力とカオス」真魚八重子

第2部 原作者 深町秋生インタビュー

「『果てしなき渇き』はいかにして『渇き。』になったのか」

「これは個人的怨念を込めた作品だった」

第3部 17歳はR-15指定映画『渇き。』をどう観るか

「劇薬映画『渇き。』を観た17歳のカルテ 前編」

「劇薬映画『渇き。』を観た17歳のカルテ 後編」

ヒロイン 小松菜奈インタビュー
イマ輝いているひと、小松菜奈「どうしたらバケモノが演じられるんだろう?」
も併せてお楽しみください。

問題作のなにが問題か、衝撃作のなにが衝撃か、ぜひこの機会にお確かめください。

この連載について

劇薬映画『渇き。』の処方箋

cakes編集部

非道のロクデナシが、謎の失踪をとげた娘の行方を追う――容赦のない暴力描写と入り組んだ構成のため、映像化不可能と言われた問題作が映画化されました。 cakesでは、本日6月27日公開の映画『渇き。』を総力特集。暴力とエンターテイメント...もっと読む

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コメント

hyt_hsmt 「渇き。」観たい。でんでんぱっしょんが挿入歌だしw 約4年前 replyretweetfavorite

nkg_13 冷やし中華をはじめるようなまっすぐな気持ちで、映画「渇き。」特集はじめました\(^o^)/まずは真魚さんの映画評。ちなみに僕は原作読まないでも楽しめました。 劇薬映画『渇き。』の処方箋|cakes編集部 https://t.co/H4HvHGPHiq #fb 約4年前 replyretweetfavorite

minimum1206 これ観たいのよ 約4年前 replyretweetfavorite