夏に向けて精がつく! ポルトガル風「たこの天ぷら」[第44回]

毎日毎日雨続き。気持ちもじめじめしてしまう時期ですが、梅雨が明ければいよいよ夏がやってきます。夏に向けて体力をつけるのにぴったりなのが、今回紹介する「たこの天ぷら」。日本史の教科書に書いてあるように、江戸時代に伝来した天ぷら、いわば本場はポルトガルです。バダサオリさん得意のポルトガル料理をベースにした、うま味たっぷりの「たこの天ぷら」レシピを皆さんにも伝授いたします!

みなさんこんにちは。

雨がザーザー降ったり、雹(ひょう)がゴンゴン降ったり、
かと思ったら、
急に陽が差してパーっと晴れたり。
最近の東京の天気は、
アップダウンの激しいジェットコースターみたい。
ちょっとスリリングな梅雨どきですね。

さて、突然ですが
半夏生ってご存知ですか?
はんげしょう、と読みます。

半夏生とは、夏至(今年は6月21日)から11日目をさす暦日で
今年は7月2日。
半夏という薬草が生える頃なのでこの名になったとか。
私もついさっき手元の辞書で知りました。

で、半夏生とやらがどうしたの?
ですよね。
これ、前回から推しているたこの話に繋がります。

関西には「半夏生にはたこを食べる」という習慣があるそう。
農家では昔から、
田植えは夏至を過ぎて半夏生までに終えるのが望ましいとされ、
田植えが無事終わったら、
稲が田んぼにたこの足のようにしっかり根付くことを願掛けして
たこを食べたのだとか。

こういった昔からの習慣は理にかなっているものが多く、
兵庫県の明石や熊本県の天草などのたこの名産地では、
まさに夏がたこ漁の最盛期。
半夏生近くのいまどきが、たこが旬を迎える時期でもあります。
旬のたこを食べて本格的な夏に向けて精をつけるという意味合いも、
きっとあるじゃないかなあ。
だってたこは、栄養ドリンクにも入っている
タウリンが豊富ですから。

で、じゃあどうやってたこを食べるかというと、
日本にはいろんなメニューがありますよね。
刺身、たこわさ、たこめし、たこ焼き、
私が最近仕事で行った天草にはたこきんぴらなるものもありました。
これはごはんによく合う、甘辛の味つけです。

そして、私の好きなポルトガルでもたこは人気もの。

前回紹介した、
オリーブオイルで焼く
「Polvo a Lagareiro(ポルヴォ・ア・ラガレイロ)」

だったり、
第11回でご紹介した
「たこごはん」

だったり。

そうそう、ポルトガルにはたこ天ぷらもあります。
こんな風に、足を丸ごと揚げるものや

太い足を縦に割いて開き、
蒲焼みたいに形を調えて揚げるものも。

手前のたこ天に添えてあるのは、たこごはんです。
これは、たこ料理専門店の人気のひと皿。

で、今回私がご紹介したいのは、
カリッと香ばしいひと口サイズの「たこの天ぷら」
「Filetes de polvo(フィレッテシュ・ドゥ・ポルヴォ)」です。

ビールを飲みながら、
衣にそのビールを混ぜてカリカリに揚げるのがポイント。
ポルトガルの揚げ物は、素材や衣に下味をつけるのも特徴です。
冷たいビールやワインが進みますよー。

では、
「たこの天ぷら」
「Filetes de polvo」

作っていきましょう。

材料はこちらです。

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馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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コメント

soymilkflake 半夏生の習慣が関西にしかないことに驚き。昨日買い過ぎて余ったたこを今日は天ぷらに!魚貝類好きにとって良い習慣^^ 約3年前 replyretweetfavorite