恋の数だけハッピーエンドがある

ヒーローを輝かせるステータス「○○」

素敵なヒーローたちが登場するハーレクイン作品。見た目のかっこよさや財力も大事ではあるのですが、もう一つ欠かせないのが身分の高貴さ、すなわち「爵位」です。今回は、爵位を持つヒーローたちの、燃えるような愛をご紹介します。

【ハーレクイン豆知識:爵位】

現在の日本ではあまり馴染のない「爵位」。じつは“ヒーローがどれだけゴージャスか”が肝心なハーレクイン作品では大変重要な事柄だったりします。公爵、侯爵、伯爵、子爵などいろいろな爵位がありますが、読みが同じ「こうしゃく」でも、公爵の方が侯爵よりも爵位は上、など細かなルールがあります。「爵位」のことがわかっていると、ハーレクイン作品がもっと味わい深くなるかも!?

【作品紹介】

『伯爵の花嫁候補』

放蕩伯爵デベン卿は30歳を迎え、跡継ぎをもうける必要に迫られていた。 久々に舞踏会に足を運んで妻にふさわしい女性を見つけようとしたが、 蜜に群がる蜂のように玉の輿狙いの浅ましい令嬢ばかりが寄ってくる。 うんざりした彼が大広間からテラスに逃げだしたところ、 妖精を思わせる娘、ヘンリエッタと出会った。 田舎から出てきたばかりの彼女はロンドン社交界から冷遇され、 テラスの植えこみの陰で涙に暮れていたらしい。 デベン卿はヘンリエッタを妻にしようと心ひそかに決め、 放蕩者として名高い彼に警戒の目を向ける彼女に話しかけた。 「きみを光り輝く社交界の華にしてやろう」


「いや、きみは自分らしくしていればいい。いつもすがすがしいほど率直なきみのままでいるんだ。ただ、少しだけ女らしくしてくれ」

「どうすれば女らしくなるの? 胸が大きくあいたドレスを着て、顔を塗りたくるとかじゃないでしょうね」

彼は冷淡に答えた。

「それではまるで、誘いをかけてきた男なら誰彼かまわず捕まえようと必死になっているように見えてしまう。そうではなく、女性としての自覚を持ってもらいたい。ベッドでも魅力的にふるまえると自覚し、その事実を受け入れるんだ。そうすればほかの男も、僕がきみのどこに惹かれたのか理解するだろう」

「ベッドでもって……そんな……」

ヘンリエッタは頬を真っ赤に染めた。両手を引き戻して取りつくろう。

「いったいなんの話?」

「そんなふうに僕を見るな」

デベン卿はひややかに言った。

「僕がこのソファーできみを襲うとでも思うのか?」

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恋の数だけハッピーエンドがある

ハーレクイン・ロマンス

数々の恋愛小説を世に送り出し、女性たちに癒やしを届けてきたハーレクイン・ロマンス。なんと、これまでに出した全ての小説は必ずハッピーエンドを迎えるのだとか。今回はそんなハーレクインの日本上陸35周年を記念して、人気の35作品の見どころを...もっと読む

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