もう少し早く出会っていれば」という「先から目線」が多い。

もう少し若ければ……。もう少し早く出会いたかった……。何かの出来事に対して「先から目線」におちいってしまうことは、誰にでもあること。しかし、結婚や就職などを自分の意志でやりなおすことのできなかった昔と異なり、今はやり直しのきかないことがほとんどない時代になっています。それなのに「先から目線」が蔓延しているのは一体なぜでしょうか。8月8日発売予定の森博嗣さんの新刊『素直に生きる100の講義』(大和書房)のダイジェストを、cakesでいちはやくお届けしていきます!

昔から多くの人が口にした言葉に、「私がもう少し若ければ」というものがあった。もちろん、これを言うのは年寄りに多い。年寄りではなくても、もう後戻りできない場合、不可逆的な境界を既に越えている場合に呟かれる感想である。

昔は、不可逆的な境界というものが社会に沢山あった。たとえば、結婚がそうだったし、就職もそうだった。学校に入学することも、もう一度やり直すというわけにはいかない。一度決めたことは覆せない、「武士に二言はない」という風習が浸透していた。

でも、今は違う。人生において、不可逆的、つまり一度やってしまったらやり直しができない、というものはほぼない。一つだけ例外がある。それは「死」である。これだけは、一度死んでしまったら、それまでだ。  

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

この連載について

初回を読む
素直に生きる100の講義

森博嗣

作家として科学者として深い思索にもとづく創作と研究を行ってきた森博嗣さん。そんな森さんが現代の閉塞した社会で希望を持ちながら生きるためのヒントを伝える著書『素直に生きる100の講義』(大和書房)が8月8日に発売されます。cakesでは...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

fujikokoni 真っ直ぐなレールに乗って人生を走っている。ときどき、違う道へ分かれるチャンスが訪れる。でも、それに気づいたときには「あ、もう遅い」とブレーキが踏めない。そうやって「見過ごしてきた人生」だ。このさきも、ただ真っ直ぐにレールを走るしかないhttps://t.co/245kV6XFPH 4年以上前 replyretweetfavorite

skmt_0228 自己啓発系の本は苦手やけど、これは読んでみたいです。 4年以上前 replyretweetfavorite