関谷英里子(せきや・えりこ)
国内外一流講演家の同時通訳者。日本通訳サービス代表。
アル・ゴアアメリカ元副大統領、ノーベル平和賞ダライ・ラマ14世、フェイスブックCEOマーク・ザッカーバーグ氏、近代マーケティングの父フィリップ・コトラー氏など一流講演家の同時通訳者。慶応義塾大学経済学部卒業後、伊藤忠商事、日本ロレアルにてブランドマーケティング、プロダクトマネジメントに従事。その後独立、一流講演家向け同時通訳サービスを展開。NHKラジオ「入門ビジネス英語」講師(2011年~現在)放送、テキストともに内容が実践的と好評を得ている。「英語でしゃべらナイト」、「未来世紀ジパング」などテレビ出演多数。『同時通訳者の頭中』 『カリスマ同時通訳者が教えるビジネスパーソンの英単語帳』シリ ーズ 、『その英語、こう言いかえればササるのに!』 など著書多数。 翻訳書 に『まさか!? —自信がある人ほど陥る意思決定 8つの罠』 がある。2014年7月より米国 スタンフォード大学ビジネススクール留学予定。
会社ウェブサイト http://jtservices.jp/
オフィシャルブログ http://ameblo.jp/premierlinks/
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さらなる成長のためのインプットを!
---通訳者としても事業家としても絶好調の関谷さん、なぜこのタイミングでわざわざ留学するのですか?
仕事を続けるうえでは、ビジネスパーソンとしても人間としても成長し続けることが大切だと思っています。ここ数年は、書籍やラジオ、テレビなどアウトプットの機会を多くいただいたので、どこかで集中してインプットをしたいと思っていました。スタンフォードのビジネススクールであれば、日本とは違った環境で集中してインプットができるのではないかと思い受験しました。
また、今までビジネスでも実践に重きを置いていたので、これまでやってきたことを体系的に捉えるいい機会になればと思っています。加えて、通訳の仕事をしながら独学で得てきたビジネスの共通言語でもあるファイナンスやアカウンティングなどをしっかり学び直したいという気持ちもありました。
---ベンチャー系国際会議の通訳をよくやられていましたが、そのことは影響していますか?
国際会議の通訳は多方面でやらせていただいていますが、その中でも特にIT、ベンチャー関連の仕事は数多くいただいています。世の中の問題を解決したいという気概のある世界中の起業家たちを身近で見て、彼らが話す経験からも影響は受けていると思います。
世界最先端の実務家と切磋琢磨!
---スタンフォード大学ではどんなプログラムを取るのですか? 今さら学ぶものはないのではないでしょうか。
いえいえ、そんなことはありません(笑)。スタンフォードではこのプログラムに行きます(※リンクにはスタンフォードMBAとの比較表もありますのでご参照ください)。
昨年まではSloan Programという名称でしたが、今年から新しくMSx Programに変わりました。学位としてはMSM (Master of Science in Management,和訳はMBAと同様「経営学修士」)です。このプログラムを通じて、これまで実践かつ独学で知った事柄を改めてしっかりと学び直し、体系化したいと思います。
MSx Programには世界中からミッドキャリアの人たちが集います。NY市場に会社を上場させたり、大手企業に売却を果たした起業家もいれば、大企業、NPO、政府組織から、ある程度の年数(最低でも8年、平均で12、13年)の実績を積んでいる人たちが多く集まっている印象です。
---勉強以外で期待されていることありますか? スタンフォードには面白い人がたくさん集まってきますね。私も3年前に講演をしに行ったのですが、さすがスタンフォード、ビジネスパーソン、物理学者、医者や政治学者といった面白い人たちが積極的に交流していてうらやましかったです。
選択科目ではほかの学部の授業も単位になります。クラスメイトやGSB(ビジネススクール)にいるメンバーだけではなく、ほかの学部の学生たちとの交流から生まれる刺激も多くあると期待しています。特にd. schoolの授業や教育大学院の授業などは取ってみたいと思っています。
教授陣も魅力的だと聞いています。クラスメイト以外にも教授と積極的に交流できればと思っています。
スタンフォードの立地も大きな魅力です。シリコンバレーに位置しておいるので、グーグルやフェイスブックなど成功した大企業はもちろん、スタートアップやベンチャーキャピタルも多く、街のそこここで世の中を変えようと奮闘している人たちが議論を交わしています。そういった多様な価値観を持った人たちが集う、活発な議論の場からも多くを得られるのではないかと今からわくわくしています。
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