前回は、「食に命をかける人々」と「生命が維持できればいいと思っている人々」の仁義なき抗争の構図をご紹介しました。「生命が維持できればいいと思っている人々」は、ランチに時間を割いたり、同僚とワイワイやるのは無駄だと思っています。ランチはエネルギーを補給する時間に過ぎないため、巨大なタッパウェアに詰め込んだ伸びきったパスタを、5分ほどでかき込んでおわるのです。そのタッパウェアは、土足と一緒に、無造作に鞄に放り込まれています。
一方、「食に命をかける人々」は、大人数の同僚や友達とゾロゾロと社員食堂に行き、暖かいメインコースを食べて、時にはアルコールも楽しみ、昨夜のディナーでは何を食べたのか、と同僚や友達に聞き、興味深いメニューであれば、その作り方を問いただすのです。
さて、ところで、「生命が維持できればいいと思っている人々」と「食に命をかける人々」の国には、何か一定のパターンがあることに気がつかれたでしょうか?
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