セルジオ越後を考える。

いよいよ始まるサッカーW杯。日本代表のコンディションとともに注目したいのが、解説者のコンディションです。W杯の解説をつとめる精鋭たちのなかで、コンディションづくりに苦しんでいるのが、辛口コメントが売りのセルジオ越後。ポジティブな解説が流行となる中で、ハイパーネガティブなセルジオはどこを目指せばいいのでしょうか。

解説者の日本代表メンバー問題

サッカー日本代表メンバーが選ばれた直後、「解説者の日本代表選出はこれからですね」と、いつものようにヘラヘラした表情で珍しくシビアな指摘をしたのは武田修宏だ。15日・コートジボワール戦はNHK、20日・ギリシャ戦は日本テレビ系、25日・コロンビア戦はテレビ朝日系が放送する。予想される解説日本代表は、NHKは岡田武史・山本昌邦・福西崇史あたり、日本テレビは北沢豪・城彰二・武田修宏・都並敏史あたりだろうか。テレビ朝日は、松木安太郎・名波浩・中山雅史・セルジオ越後だ。テレビ朝日だけ、「だ」と断定できるのは、内部資料がまわってきたわけではなく、テレ朝解説陣についてのみ皆が熟知しているから。NHKは派手さに欠けるし、日本テレビはどうにも方向性が似通っていて面白みに欠ける。そういえば、スターティングメンバーに前園真聖の名がないが、非常に大切な時期に〝怪我〟をしてしまったのだ、と改めて気付かされる。

選手のメンタルを支える本田圭佑、解説のテンションを支える松木安太郎

4年間の集大成となるW杯、「選手の精神(メンタル)的支柱」が本田圭佑なら、「解説の精神(テンション)的支柱」は松木安太郎で間違いない。松木安太郎については以前、こちらに記しているので詳細は譲るが、松木解説特有の唐突なパス回し、不要なドリブル、強引な切り返し、チームより個人の感情を剥き出しにする様は、「必要なのは個の力」(by本田)に準ずるものだ。しかし、そのラフプレイギリギリの言動は、賛否あれど視聴者のテンションを確実に高めさせてくれるものでもある。予選リーグ突破がかかる最終戦に松木安太郎の解説が控えているという事実は頼もしい。茶の間が総じて「インスタントな解説者」になる1ヵ月がやって来るが、ご存知のように松木は長い年月をかけて「あたかも茶の間のような解説」という1つのブランドを築き上げてきたのだった。

4年間、コンディション作りに苦しんだセルジオ越後
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365日四六時中休むことなく流れ続けているテレビ。あまりにも日常に入り込みすぎて、さも当たり前のようになってしったテレビの世界。でも、ふとした瞬間に感じる違和感、「これって本当に当たり前なんだっけ?」。その違和感を問いただすのが今回ス...もっと読む

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takedasatetsu 松木安太郎・中山雅史・名波浩・セルジオ越後・川平慈英。4年後のW杯に向けて、テレ朝のスタメンは不動。 →  →松木安太郎論http://t.co/SseqCwiFDi 4年以上前 replyretweetfavorite

die_kuma 武田は急遽アッコにおまかせに選出され、バラエティ的にサッカー解説するプレイを披露。完全にフィットしていました。前園は"怪我"が響いたのか、唯一チャンスのあったテレ東からも選出されず、文化放送に出演するにとどまりました。 https://t.co/zT1t2AU7D1 4年以上前 replyretweetfavorite

rihitoendo 鋭くて笑える 4年以上前 replyretweetfavorite