乳首を舐められて声を出す男と、声を出さない男。
セックス撮影のプロではありますが文章執筆は素人である僕は、cakesの加藤さんから「読みやすい文章、わかりやすい文章とは【結論】→【その説明】→【まとめ】の順に進んでいくのです」と教わりました(ここに、そう書いてありました)。なるほど。目からウロコが落ちまくったぜ! これからは、そういうふうに書くとしよう。
では、まず結論を。
なぜ人は恋愛だのセックスだのといった、めんどくさいことをしたいのか? それは「他者から承認されたい」からである。
なぜ【恋する女】はウザいのか? それは彼女が「愛されたがり」だからである。自己肯定できない人間にとっての「承認」とは「愛してもらう」ことなのだ。
では【愛さない男、愛せない男】は、なぜキモいのか? 彼にとっての「恋愛」は「支配(コントロール)すること」だから。つまりインチキな自己肯定をしている人間にとって「承認されること」とは「他人を支配できるようになること」だからである。
うーん、たしかにこれが【結論】なんですが、これを全部【説明】するには本3冊分くらいの紙幅が必要ですね。「自己肯定できない女性にとっての【恋愛】とはどういうものか」「なぜ男性は【インチキ自己肯定】ができてしまうのか」といった話は、この連載の重要なテーマにもなっていくと思うんですが、『恋とセックスで幸せになる秘密』(イースト・プレス)という本にも詳述しましたので、よかったらそちらも読んでみてください。
先週掲載の原稿は「恋人から言われるままに彼の乳首を舐めている女性たちの中には、舐めながら、いぶかしんでいる人もいる。彼女たちは、どうすれば『楽しめる』んだろう?」という話で引っぱって終わりました。では、その続きから【今週の結論】を始めてみましょう。
乳首を舐められたがる男は、二種類いる。舐められて声を出す男と、声を出さない男である。声を出さない男は、舐めてもらう(舐めさせる)ことで「女を支配しようとしている」のではないだろうか? だから女性は舐めながら「なんかへんだ」と思うのではないか。