ケイクスカルチャー

中国で本場の抗日ドラマを見てみたっす

前回、中国の反日デモの斬新なレポートで注目を集めた中国在住のマトモ亭スロウストンさん。今回は坂本賢次に名を改めて再登場です。今回も中国レポートをお願いしたところ、坂本さんから「どこよりも早く習近平体制が直面している問題に鋭く迫ったルポを書いた」っていう連絡がありました。しかし頂いた原稿を読んでみたら、習近平とは全く関係のない抗日ドラマのレポートでした。では、日本にはあまり伝わらない”どうかしている”抗日ドラマの世界、ぜひご一読ください!

 おかしい……おかしいよ! ケイクスの方から再び連絡があったんで、これは当然、彼女写真in中華人民共和国っていうコトで、デート目線でワスを被写体にした写真撮影の話しだとばっかし思ってたんだケド(思ってないケド)、日本ではあまり知られていない中国社会の話しをって言うじゃないですかぁ……。

 だけどさぁ! ワスが実際に中国でやっているコトと言ったら、毎日毎日、くる日もくる日も、テレビ、テレビ、テレビ! テレビばっかし見ているですよ! みんなもやっぱし、日本で『ドクターX』とか見てんだろー!(見てねーよ……いや、見てる人もいるだろーケドも)そんなワスがあーだこーだ言えるコトと言ったら、もうテレビのコトしかないワケですよ……ビテレビテレビテレビテレビテレー!(この辺までは無料で読めるんだろうケド、この後も、こんなコトしか言わないよ!) ※編集部注 もう少し読めます

 中国じゃ、毎日どっかで必ず抗日戦争モノのドラマをやっていて、これは先日のデモで日本車に乗っている中国人をレンガでぶん殴って重傷を負わして警察に捕まった少年の母親が、「うちの息子は毎日毎日テレビばっかし見ていたケドも、『日本鬼子をぶっ殺す!』って言ってるようなドラマをたくさん放送させてる政府が悪い!」って言っているくらいでねぇ……。

 そういう人たちのせいで、言論・表現の自由を政府が規制してしまうんじゃないかって心配していたら、今、ちょうど中国共産党全国代表大会っていう五年に一度の中国最大の政治イベントがあったばっかりで、街頭インタビューじゃ中国共産党への賛美と期待の声ばっかしで、誰一人として中国共産党にブーブー言っている人がいなかったんで、少なくともこの後五年間は、人民の圧倒的な支持を受けて、中国共産党は言論・表現の自由を堅持するとワスは確信したですよ!

 しかし、どーゆーワケかみんな大好き中国共産党の肝いりで作られた、例えば『国家广电总局正式确定为迎接党的十八大重点电影片目』(放送メディア管理局認定おめでとう!中国共産党第十八次全国代表大会記念映画くらいの意味)になっている、『走过雪山草地』(『雪山と大草原を越えて』女性革命戦士の長征物語りですよ)なんていう映画は、11月8日に封切られてそのうち観に行こうと思っている間にココ長沙市じゃ打ち切りになっちゃうし、中国共産党全国代表大会が行われていた北京ですら、15日の段階ですでに112館ある映画館(ほとんどがシネコンスタイルですよ)のうち、上映しているのはたった2館だけっていう状況でねぇ……。


『走过雪山草地』

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