いま注目の3つの理由
働く女子の本音が胸に刺さる!
MCいつかとDJゴンチはともに現役OL。日々の業務や人間関係など体感から生まれる本音が痛快で胸に刺さります!
中毒性の高いネオ・エレクトロ・ヒップホップ!
従来のヒップホップとは異なるエレクトロを駆使したメロディアスなサウンドは効き心地よく、癖になります!
LOUIS VUITTON、iTunes、PARCOなどで大抜擢!
LOUIS VUITTON のエキシビション・パーティー、iTunesが選ぶ「new ARTISTS 2014」、「2014 PARCO VALENTINE&WHITEDAYキャンペーン」などで抜擢され、快進撃が続きます!
—— 今日も会社帰りですか?
いつか 今日はお休みとりました。うちの会社はGW中がすごい繁盛期で全然休めなかったんですよ。
ゴンチ わたしは会社帰りですね。普通に事務の仕事をしてきました(笑)。
—— いつかさんは、雑貨メーカー、ゴンチさんは精密機器メーカー勤務。2人とも、事務職のOLなんですよね。
いつか そうなんですよ。日々、伝票整理したり、売上立てたりしています。
—— 事務処理って音楽とは全然別の能力じゃないですか。しかも、カリスマドットコムの音楽は攻撃性がある。あれだけ言いたいことを言える人はミュージシャンでも珍しいのに、会社員として周囲と調和しながら働くって難しくないですか?
いつか それは、リリックを書いているわたしのことですよね?! もちろん、会社では完全に浮いています(笑)。でも、今の会社は上司にも自分の正直な考えを伝えられる環境ではあるので、ありがたいです。前の会社は不満があっても、いちばん上にいくまで距離があって常にモヤモヤはしていましたけど。それでも直属の先輩は、上の人にガツンといえるタイプが多かったので、コレでいいんだなと。
—— ゴンチさんの会社での顔は?
いつか ゴンチはこのまんまだよね。裏表のない人なんです。良い言葉でいえば、“ほんわか”。別な言葉でいえば“無垢”な人(笑)。
ゴンチ いつかの攻撃的なリリックを聴いて、女性に対する怒りや悲しみは自分のことを言われているような気がしてドキドキしています(笑)。
—— メンバーでありつつも、一般的な女性リスナー目線ですね。
ゴンチ そうですね(笑)。
いつか わたしはリリックに限らず、普段の生活でも基本的に何でも言いたいことを言うタイプなんです。嫌われることは別に怖くないし、嫌われてもかまわないと思って生きているので。周囲の女性たちの話を聞いていると、「何で言えないの?」「何でやらないの?」って思う。ゴンチもそうだから、こんな風に悩んでる女性って多いんだろうなと。それは、リリックを書く際に参考になったりしますね。
—— たぶん、1人の女性の中にゴンチさんといつかさんの両方がいますよね。言えないけど、言いたい。やれないけど、やりたい。良いコンビネーションだなと思います。2人は中学の同級生なんですよね?
ゴンチ 同じダンス部でした。いつかは、昔から変わらない。自分の考えをハッキリ持っている人でした。
好きなもののジャンルはぐしゃぐしゃ
—— ヒップホップをベースに1MCと1DJで音楽をやることになったスタイルはいつから?
「HATE」
いつか わたしはもともとバンドを組んでボーカルやっていたんですよ。そこでは普通に歌っているつもりだったけど、当時のメンバーに「お前のやっていることはラップだぞ」と言われて。単に音が取れていなかっただけだと思うんですけど(笑)。バンドを解散後、自分でもラップをやりたいなと思うようになって。DJをやれるゴンチを誘ったんです。
—— カリスマドットコムはヒップホップだけど、なんだか今までにない新しい感じですよね。OL目線の風刺的な歌詞はもちろん、エレクトロな音でエッジが効いているけれど、聴きやすくて、気持ちいい。
いつか もともと好きな音楽のジャンルがぐしゃぐしゃなんですよ。もちろん、ヒップホップは好きですよ。でも、ポップスもエレクトロもなんでも。シンプルに、好きなものは好き。好きなものばっかり聴いていたらこうなりました(笑)。
—— たとえば、どんなものが好きだったんですか?
いつか わたしの中のモヤモヤしているものを歌詞に吐き出してみようと思うキッカケになったのは、日本語ラップを聴いてからだし……。でも、サザンオールスターズとかもずっと好きです。流行っているものであろうと好きなものは、超しつこく繰り返し聴きます。
ゴンチ わかる! わたしも、何分何十秒からの数十秒とかを何度も聴き返します。
いつか 最近はサザンを4曲ループ中です。初期の「慕情」「TSUNAMI」「涙の海で抱かれたい」「aja(彩)」。一方では、ファレル(・ウィリアムス)の新作も聴きこんでいます!
ゴンチ わたしも今、毎晩のように家に帰ってから30周年と35周年のライヴDVDを観てます。
—— ちなみに、2人は、いわゆる“Bガール”ではないんですか? ラップをやっているヒップホップな女の子は、Bガール的な服装をして、「YO!」みたいなイメージがありますけど、全然違うスタイルですよね。
いつか 全然、ないですねぇ(笑)。
—— ファッションと音楽が直結してないというか、スタイルから音楽に入っていない。
いつか そうだと思います。むしろヒップホップを聴いたことがなかった中学時代に、Bガールズファッションが流行っていて憧れていましたから。
ゴンチ TLCとか流行ったよね!
いつか ざっくりスリット入ったスカートとか!
ゴンチ 黒髪でセンターわけストレートみたいな(笑)。
いつか でも、ファッションはファッション。好きな音楽はまた別でしたね。
「チャンコイ」
(次回の更新は6/17予定)
執筆 芳麗、撮影 片村文人