加藤彰
まずは「入念な準備」から
「2時間の会議が1時間に!」「話がかみ合い、結論が出せる!」
会議の進行と合意形成スキルを凝縮した70ポイントで速習できる『ロジカル・ファシリテーション』(PHPビジネス新書ビジュアル)から、一部を公開します。 非効率で無駄な会議を生まれ変わらせるためのコツが満載です!
準備のポイントは目的・目標・論点・進め方・宿題
まず心がけたいことは「入念に準備する」ということです。討議項目を羅列する程度では「今日はどこまでやればいいのかわからない」と皆の意識が揃わなかったり、途中で話が混乱したときに、どこに立ち戻ってよいか分からなくなったりします。
準備は以下の6つの観点が基本です。
①目的:何のために集まって話し合いをするのか
②目標(ゴール):この会議でどんな成果を出したいのか/どこまでたどりつければよいか
③論点:目標を達成するために、具体的にどのような論点で議論する必要があるか
④進め方:目標を達成するために、どんな順番で論点を取り上げるか(所要時間の目安も)
⑤宿題:各参加者はどんな材料を持ち寄るべきか
⑥ルール:実りある会議にするために、参加者はどんな心構えで臨んだらよいか
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この連載について
加藤彰
「2時間の会議が1時間に!」「話がかみ合い、結論が出せる!」 会議の進行と合意形成スキルを凝縮した70ポイントで速習できる『ロジカル・ファシリテーション』(PHPビジネス新書ビジュアル)から、一部を公開します。 非効率で無駄な会議を生...もっと読む
著者プロフィール
株式会社日本総合研究所総合研究部門社会・産業デザイン事業部マネージャー。NPO法人日本ファシリテーション協会フェロー。京都大学大学院工学研究科修了。株式会社デンソーにて半導体研究に従事、現職。中堅人材育成、および、主にヘルスケア分野の営業・マーケティング戦略策定、業務再構築、新規事業開発に携わっている。また、テーマを問わずワークショップ企画運営を広く手がけ、顧客企業メンバーの参加意欲・創造的意見の引き出しに尽力している。
共著に『ファシリテーション・グラフィック』『ロジカル・ディスカッション』『ワークショップ・デザイン』(以上、日本経済新聞出版社)などがある。