FOK46—フォークオーケン46歳
【第7回】Guild D-25

 誰にも、自分の人生をちょっとだけ変化させた友人というのが何人かいることと思う。
「笑っちゃうけどギターを始めてみようかと思っているんだ。マッヒー、今度合わせてみてくんない?」
と僕がメールした相手、マッヒーこと末飛登(まひと)氏もそんな人物の一人である。

 2012年現在「週刊バイクTV」の司会やバイク関連のライターとして活躍している彼は、十数年前に2年間くらい、僕のマネージャーをやった。
 それ以前は歌手をやっていたそうで、ポップス演歌のデュオを組んでショッピングモールの営業などもしていたらしい。だがその活動はフォークやロックの出身である彼としては、いささか不本意でもあったようだ(?)、ある時、地下街の営業で唐突に西城秀樹の「ブーメランストリート」を走り回って歌いまくり、それきりデュオをやめてしまったとか。
 その後、喘息の発作で生死をさまよい、緊急入院。命はとりとめたものの、さてこの先どうしようと途方に暮れていたところ、知人から「オーケンの付き人やらない?」と声がかかった。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

ケイクス

この連載について

初回を読む
小説 FOK46—フォークオーケン46歳

大槻ケンヂ

30年以上音楽活動を続けてきた、ロックミュージシャンの大槻ケンヂ。楽器演奏と歌を歌うのを同時にできないという理由で、ボーカルに徹してきた彼が、2012年、ギターの弾き語りでのソロツアーを始めた。その名も『FOK46(フォークオーケン4...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません