最終講 読者はどこにいるのか?

10週にわたって続けてきたこの講義も、いよいよ今週が最終回となります。最後に扱うテーマは、ズバリ「読者」。われわれは誰に向けて文章を書くべきなのか、という話です。あまり意識したことのないテーマかもしれませんが、とても大事な話なのでぜひ考えてみてください。(『20歳の自分に受けさせたい文章講義』より加筆・修正)

文章の基本は「手紙」にある

 仕事であれプライベートであれ、「文章を書く」という行為そのものに、なんともいえない敷居の高さを感じる人は多いと思います。キーボードの前でどうしたものかと固まってしまう、あの状態です。
 そんなとき、ぼくは「すべての文章は『手紙』である」と考えるようにしています。文章を書くときに考えるべき基本要素って、ぜんぶ手紙に詰まっているんですよね。つまり、以下の要素です。

  • 自分はなにを伝えたいのか(お願い、謝罪、お祝いなど)
  • 自分はいつ伝えるべきなのか(年賀状、暑中見舞い、誕生日カードなど)
  • 自分は誰に伝えたいのか(宛先)
     

 ケータイのショートメッセージならともかく、なんの用件もないのに手紙を書く人はいませんよね。また、手紙にはそれを出すべきタイミングというものがあります。2月になって年賀状を出すのは、ちょっと考えものでしょう。
 そしてわれわれが文章を書くとき、いちばん忘れてしまいがちなのが、「自分は誰に伝えたいのか」という点、すなわち読者の存在です。

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文章ってそういうことだったのか講義

古賀史健

「話せるのに書けない!」を解消してくれる新書として話題となった『20歳の自分に受けさせたい文章講義』。著者の古賀史健さんが、cakes読者のために、そのエッセンスを抜き出したダイジェスト版の文章講義をお届けします。

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