恋の数だけハッピーエンドがある

セレブカップルの出会いの定番

ハーレクインの物語のなかで、ヒーローとヒロインはさまざまな出会い方をしますが、一番多いのが「パーティー」での出会い。海外のフォーマルパーティーの「あるルール」がゆえに、偽りの恋人契約を結ぶ場合もあるのだとか……? かりそめの出会いから始まる恋の物語をお楽しみください。
ハーレクイン・ロマンス日本上陸35周年、刊行点数3000作突破を記念し、35作品から、ヒーローとヒロインの想いが通じたシーンをcakesでお届けしていきます。

【ハーレクイン豆知識:パーティー】

海外の方はパーティーがお好きですよね。セレブ揃いのハーレクインの登場人物たちも頻繁にパーティーをひらいています。海外のパーティーはフォーマルになるほど、夫婦かカップルで招待するのが原則なのだそうで、ハーレクインにはパーティーに参加するためにヒーローとヒロインが偽りの恋人契約を結ぶお話もたくさんあります。

『異国の王女とは知らずに』の2人の出会いの場もやはりパーティー。夢の一夜をともにする2人の、甘いひとときをご紹介します。


【作品紹介】

『異国の王女とは知らずに』

「次は僕と踊る約束だろう?」—アメリカを訪れたシャンテイン国の王女ティナは、 身分を隠して仮面舞踏会に出席することになった。 しつこい男性に誘われ困っていると、 セクシーな声の男性に助けられる。 彼の名はザック。たくましい胸に抱かれ、ティナは夢中で踊った。 魔法の一夜が明けた朝、彼が目を覚ます前にそっと家を出たティナ。 だが帰国後、彼女は呆然とする。なんと妊娠していたのだ。はたしてティナは彼と再び巡りあうことができるのか?


「そういえば、あなたの名前も知らないわ。私はティナよ」

「ザックだ。ザック・ローガン」

「意外だけど、こんなふうに楽しむのは……」

 ティナの顔に驚きの色が浮かんだ。

「初めてだわ」

 ザックは笑った。

「君は僕と同じらしい。もっと外に出かけるべきだよ」

「あら、出かけているわ。こんなふうではないだけ。この時間を終わらせるのはいやだけど、暴露タイムの前に帰らなくては」

「どういう意味だい?」

「パーティの最後に仮面をとるでしょう。その前に帰らなくてはいけないの」

「なぜ?正体を秘密にしておきたいのかい?」

 ティナは警戒するような視線を投げて肩をすくめた。

「そんなところかしら」

 曲が終わると、彼女は体を引いた。

「行かなくちゃ。ありがとう、ザック・ローガン」

 彼女を一人で行かせることはできなかった。キーリーとブレントに、無事送りとどけると約束してある。

「送っていこう。君のようなきれいな女性を一人で帰らせるわけにはいかない。それに、もし興味があるなら、この近くに最高のアイスクリームフロートを出す店があるよ」

 ティナは心を引かれたようだったが、いかにも残念そうに答えた。

「だめよ」

「なぜ?」

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恋の数だけハッピーエンドがある

ハーレクイン・ロマンス

数々の恋愛小説を世に送り出し、女性たちに癒やしを届けてきたハーレクイン・ロマンス。なんと、これまでに出した全ての小説は必ずハッピーエンドを迎えるのだとか。今回はそんなハーレクインの日本上陸35周年を記念して、人気の35作品の見どころを...もっと読む

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