バイラルメディア」はジャーナリズムを実現するか?

今まで「権力の監視」という役割を担ってきたとされているジャーナリズム。3・11の原発事故以降、ウェブメディアの立ち位置が、根本的に問われつつあります。コンテンツに取り上げられる「対象者」、コンテンツを作る「表現者」、そしてコンテンツを受け取る「視聴者」、その三者との距離感が問われる中で、「バイラルメディア」が実現する新たなジャーナリズムとはどんなものなのでしょうか。

前回、バイラルメディアはメディアとしての業務プロセスが既存の伝統的なメディアと異なるため、広告もその仕組みの上に乗って作られ運用される情報、すなわち「ネイティブ広告」でなければ視聴者に見てもらえなくなるだろう、というお話をしました。

それはすなわち、コンテンツの文脈とは無関係にただ企業の都合で製品やサービスの周知のために配信されるような従来型の広告は、(完全になくなりはしないまでも)インターネット上では徐々に消えていくだろう、ということでもあります。

企業にとって、これからの効果的なマーケティングとは何かを考えていくうえで、バイラルメディアの登場は少なくないインパクトを持っていると言えるのではないかと思います。

では、一方で一般の消費者にとってバイラルメディアとはどのような意味を持つのでしょうか? メディアが変わることによって、我々の社会はどのような変化に直面するのでしょうか。今日はこれを少し考えてみます。

「ジャーナリズム=権力の監視」はもう古い?
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グロービス・マネジメント・スクールでマーケティングを教える川上慎市郎さんが、若手ビジネスパーソン向けに、マーケティング、メディア、そして教育について、深くやさしく解説をします。かつて有名ブログ「R30::マーケティング社会時評」を運営...もっと読む

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コメント

PlainBiscuit 「表現者」「対象者」「視聴者」の3者の利害に適しているものが良いコンテツ。今朝の発言は「対象者」に配慮してなかったなあと反省。https://t.co/it0sUlPXbc 4年弱前 replyretweetfavorite

R30 権力の監視がジャーナリズムの役割っていう定義は、もう古いと思ってます。世界はその先に進んでる。 約4年前 replyretweetfavorite

sadaaki めっちゃおもしろい。 約4年前 replyretweetfavorite

rikanakayama “@blogucci: 有料記事なんですけど、必読と言いたくなる内容です|”後で読もう… 約4年前 replyretweetfavorite