これ、めっちゃいい! 何者?
「マジ!?」って慄いた!
柴那典の6曲目→「小さな巨人」ROTH BART BARON
「小さな巨人」ROTH BART BARON
2012/10/16UP 3,075play(2014/5時点)
柴那典(以下、柴) じゃあ、僕からは全く毛色の違う一曲です。最近大好きなバンドがあるんですけれど、ROTH BART BARONという東京出身の二人組。
大谷ノブ彦(以下、大谷) 知らない……。
柴 『ロットバルトバロンの氷河期』というアルバムが出たばかりなんですけれど、そこからのMVはまだないので、これは一つ前の作品からの曲なんですが、この『小さな巨人』という曲が素晴らしい。
大谷 これ、めっちゃいいじゃないですか! 何者ですか、これ?
柴 僕も全然知らなかったんですけれど、実は去年から、「森は生きている」というバンド、「吉田ヨウヘイgroup」というバンドと一緒にライヴイベントをやったりしている。
大谷 なるほど。東京インディーだ。
柴 そうなんです。去年に1stアルバムをリリースした森は生きているを筆頭に、今、こういう独特の音楽センスを持ったバンドがインディーシーンで脚光を浴びている。
「日々の泡沫」森は生きている
柴 ジャンルで言えば「チェンバーポップ」という言葉が近いと思います。大所帯で、管弦楽器が入っていて、室内楽的な雰囲気のあるポップソング。ボン・イヴェールとかフリート・フォクシーズとか、その辺りの今のアメリカのインディー・ロックの人たちと並べて語られることが多いんですけど、どうやらROTH BART BARONの二人はそこには影響を受けていない。むしろ、ジュディ・シルとか、50〜60年代のフォークソングに影響を受けているらしくて。
「Crayon Angels」Judee Sill
大谷 へえ。どこで知ったんだろう。
柴 まだ若いし、どうやって知ったのか謎なんですよね。で、こないだ初めてライブを観てきたんです。センスはいいけど演奏やステージはどうなんだろうって思って。