脳をだませば彼女なんていらない?
青山裕企(以下、青山) tofubeatsさんは中高男子校なんですよね。どんな青春時代を送られていました?
tofubeats(以下、tofu) ライトノベルづけでしたね。僕は、ちょうどラノベというものが世の中に浸透しはじめたころ中学に入学しまして、先生も「おまえたちもこんな男ばかりの環境では頭がおかしくなってしまうだろうから」と、図書館にラノベも入れてくださったんです。なので、学校でみんなで『キノの旅』とか読んだり。
青山 へええ。
tofu で、先生の言ったとおり、僕は高校1年生くらいのときにほんとにおかしくなってしまって。
青山 ええ?
tofu 「自分の脳をだましきってしまえば一生彼女はいらない」と言って、友達と毎日放課後の図書館で心理学の本を読みあさってたんです。それで、こう、目を閉じて片手で空気をつかんで、「いま、俺は女の子と手をつないでいる」って、男3人くらいで自己暗示かけてましたね。
青山 自己暗示って、本当にだませるんですか?
tofu いい線いってたと思うんですよ。夜中、オカンに「ちょっと散歩してくるわ」って言いおいて、真っ暗な田舎道を歩きながら、空気を握って。「あ、握り返してくれた」みたいな。
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