「恋愛する心」は摩耗する
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
世間では「結婚できない女性」と「モテない男性」が話題になっていますよね。
「結婚できない女性」は容姿も綺麗で、仕事も出来て、美味しいレストランもたくさん知ってて、海外旅行にも毎年行ってて、でも、何故か結婚相手がいない30代から40代の女性というパターンです。
「モテない男性」というのは、女性とうまくコミュニケーションがとれなくて、お洒落やおいしいレストランなんかにも興味がなくて、下手するとほとんど童貞だったりするような30代から40代の男性というパターンです。
しかし、それ以外にも、もうひとつ「独身の30代から40代の男性」のパターンがあります。
若い頃は熱い恋愛もしたことがあるし、一時期結婚しようかなってところまで考えたこともある女性もいたし、結構お洒落だし、美味しいレストランも知っているし、海外旅行にもよく行くし、そして、女性たちと気軽にお食事なんかも行く、けど恋人がいないという男性です。
実は、そういう男性の方って、バーでよくいるお客様だったりします。そして世間的には「独身貴族」なんて呼ばれています。僕は本当に「おせっかいオバチャン」なので、そういう男性を見かけると「結婚しないんですか?」とけしかけることにしています。
するとほとんどの方がこう答えます。「うーん、結婚ですよね。したくないわけじゃないんですよ。僕もかわいい子供が待っている暖かい家庭なんていうのも憧れるんですけど、最近、どうも女性に対して恋愛する気持ちが持てないんですよね」
なんとなくわかるような気がします。確かに年齢を重ねると恋愛ってしなくなるんですよね。それに比べて高校生の時なんて、ホント、ちょっとしたきっかけで、すごく苦しくなる恋愛を何度も何度もしましたよね。
それは男性だけでなく、女性も心当たりがあるんではないでしょうか。たぶん、人間には「恋愛する心」のようなものがあって、それが年齢を重ねて、「愛のないセックス」をしたり、「ひどい失恋」をしたりすると、少しずつ磨耗していくんだと思います。
でも、でも、年齢をすごく重ねてしまっても、ある日突然、恋に堕ちることってあるんですよね。