薮の中 — それと、パンダはいなかった

ワイワイガヤガヤと電車に乗り込んでくる子供達…… 彼らが中央線で向かうのは動物園でした。一人一人の目線から綴られる遠足の真実をお楽しみください!
Twitterのフォロワー6万以上、日々トガったツイートで人々を魅了する鬼才、ダ・ヴィンチ・恐山。ウェブの世界を飛び出して大喜利やマンガでも活躍 する彼が、品田 遊(しなだ・ゆう)として、初の小説連載をcakesで開始しました。(連載をまとめた単行本はリトル・モア社から刊行予定)

遠足  二年一組 くり原 しょう太

 ぼくは、井のかしら動物園に遠足に行きました。八時二十分に校庭の杉の木のところに行きました。そして、みんなでえきに行きました。切ぷを買わないで中のところに入れました。先生がみんなのぶんを買ったから、買わないで入れました。

 そして、八時五十分に、電車が走って来ました。みんな、電車に乗りました。八時五十六分に、西国分寺でおりました。大山くんが「もうついたの」と言いました。い東くんが、のりかえだから、まだだよと言った。

 それから、六分くらいして、ちがう電車に乗りました。九時二十分に、吉上寺えきについた。人がいっぱいいたけど、先生とはぐれにならないようにがんばって歩きました。でも、川本くんがいなくなっていました。さいしょ、だれもきがつかなくて、あとになってきずきました。

「川本くんはどこ?」

と、九時二十五分に先生が行ったから気がつきました。先生はあわてて、電話をかけてから、駅の中に戻って行きました。それから、三十二分くらいして先生と川本くんが来ました。そして、動物園に行きました。しおりのよ定より五十分おそくなって、十時三十分につきました。ぞうとか、山にさるとかがいて、少しくさかったけど、かわいいところもありました。鳥もいました。楽しかったです。そして、四時二十分に、動物園を出ました。家についたのは、六時十五分でした。色色なものを見れたので、また行きたいと思いました。

ぞうのやさしい目 二年一組 すわ 和史

 「わあー」

 ぼくは、口をぽっかりと大きくあけてしまいました。なぜなら、はじめて見たぞうが想ぞうしていたよりも、ずっと大きかったからです。このことが、遠足で一番心にのこりました。

 ぞうの体はとても大きくて、歩くたびに、「ずしん、ずしん」と音が鳴りそうな感じがしました。ぞうの足は、まるで学校の校ていに生えている杉の木のみきのように太くて、ずっしりとしていました。もしもふまれてしまったら、ぺちゃんこになってしまうと思います。だからぼくは、人をおそったら大へんだと気になって、しいくいんのおじさんにしつ問しました。

「ぞうにえさをあげるとき、ふまれてしまったりしないの?」

 すると、おじさんはわらって答えてくれました。

「花子はやさしいから、ふんだりはしないよ」

 花子というのは、ぞうの名前です。ぼくは、こんなに体が大きいのにやさしい花子はえらいなあと思いました。まるで本の「ぞうのババール」のババールみたいだなあ。先生が、ぞうが人をおそったりしないのは、人間を信らいしているからだと教えてくれました。

 よく見ると、花子はとてもやさしい目をしています。大きな頭に、黒くて小さな目が二つついていて、キラキラとかがやいています。その目を見ているだけで、ぼくもやさしい気もちになりました。

 それと、まい日まい日、休まずぞうやほかの動物たちのおせわをしてあげている井の頭動物園のしいくいんの人たちも、とてもやさしい人たちだなあと思いました。ぼくも大きくなったら、しいくいんの人たちみたいにたくさん動物のおせわをして、花子と心がかよえるようになりたいと思います。

動物えんに行ったこと 二年一組 し水みあ

わたしは、動物えんに行きました。りすがかわいかったです。まおちゃんが、手を出しして、いたけど、にげました。わたしは、小さい生きものはこわがるから、手を出したら、いけないと言ました。

 それと、あさは、でん車で行きました。けえこ先生に、ついて、いきました。

  そして、すわれなかったから、つかれてしまった。でも、はるちゃんとゆいかちゃんとすみれちゃんとちかちゃんとみさちゃんとで、おはなししました。このまえ、かった、ぼうしのはなしをしました。でもしゅんくんが「へん」とかわたしのぼうしを、いやなことをゆうので、わたしはおりたくなった。でも、みさちゃんが、ほめてくれたから、よかった。「やめて」ってゆってもやめてくれないので、しゅんくんが、なんでそんなことをするのか、わかりません。

 それと、モルモットがかわいかったです。ひざにのせたら、あったかった。 それと、ゆうやくんがでん車でまいごになりました。先生が、さがして、一じかんぐらいでもどったけど、わたしは、ゆうやくんがいなかったので、心ぱいしました。あと、ゆうやくんがないていて、赤ちゃんみたいだとおもった。はなしをききなさいと、いつも、ママが、ゆっています。それと、パンダはいなかった。こんどいくときは、パンダに会いたいとおもいます。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

コルク

この連載について

初回を読む
中央線に乗って

品田 遊

Twitterのフォロワー6万以上、日々トガったツイートで人々を魅了する鬼才、ダ・ヴィンチ・恐山。ウェブを飛び出して大喜利やマンガでも活躍する彼が、品田 遊(しなだ・ゆう)として、初の小説連載をcakesで開始します! ...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

d_v_osorezan 小学生の作文みたいな小説です。 4年以上前 replyretweetfavorite