僕が家族でアメリカに移住して、子供たちが現地の小学校に通い始めた頃。僕はてっきり“ My name is HIroshi” なんて感じで、自己紹介から教わってくるに違いないと思っていたのです。ところが実際の教え方は、僕ら日本人が想像する英語教育とは、ずいぶん異なったものでした。
では具体的には何をどんなふうに習ったのか? それは例えば、単語の読み方、そしてその「つなぎ方」です。順を追って詳しく説明しましょう。
宿題の中身
子供たちが持って帰ってくる宿題には、いつも本当に感心させられました。まったく驚くほどうまく作られていたのです。
そもそもアルファベットの発音も、いわゆるエー、ビー、シーに加えて、「ア、バ、カ、ダ」という聞いたこともないバージョンも習ってきたのです。そして楽しく覚えられるようにと、歌までありました。子供たちはすぐに丸暗記して、家で遊んでいる時などにも “aa, aa, apple, ba, ba, ball, ca, ca cat” などと歌っていました。