女だから平和主義?

2011年3月11日に発生した東日本大震災と一連の原発事故。じつはこれらは、「女」をひもとくうえでも見逃せない出来事でした。というのも、原発事故をきっかけに、女性たちによる反原発運動がさかんになったからです。「女だから平和主義」という主張を、あなたはどう考えますか?
深澤真紀さんの新刊『日本の女は、100年たっても面白い。』から第1章の内容を特別掲載していきます。

女でなければ原発は止められない?

「女の時代」のフェミニズムブームは去ったが、保守派女性はいつの時代にも存在してきた。

2011年3月11日の東日本大震災と原発事故によって、「女性でなければ、母でなければ、原発は止められない!」という運動が盛り上がった。

私自身は学生時代にチェルノブイリ事故があったこともあり、長く反原発運動に関わってきたが、それは別に「女性だから」ではない。そもそも「母」でもないし。ただ、「安心して生活がしたいから」原発に反対するだけで、そこに性別は関係ないと思う。

それでも、「女性だから」「母だから」平和主義なのだ、という幻想は多い。

しかし、女性だからといってみな「平和主義の左翼」というわけでもないのだ。

ここでは保守派女性の作家の曽野綾子、ジャーナリストの櫻井よしこ、脚本家の内館牧子を紹介していこう。

「子供が生まれたら会社を辞めよ」 曽野綾子

曽野綾子(1931年生まれ)は、作家として若い時期から活躍し、代表作に『太郎物語』(新潮社)、『天上の青』(毎日新聞社)、『狂王ヘロデ』(集英社)などがある。

かつては、彼女や有吉佐和子などの女性作家たちを指して「才女時代」と呼んでいたこともある。

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日本の女は、100年たっても面白い。

深澤真紀

青鞜、モガ、オヤジギャル、だめんず、負け犬、こじらせ女子――ここ100年ほどだけでも、さまざまな名前をつけられてきた女たち。“草食男子”の名付け親・深澤真紀さんが私的に偏愛する「面白い日本の女」を紹介しつつ、女たちがいかに抑圧から解放...もっと読む

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コメント

kabothomas 「『安心して生活がしたいから』原発に反対するだけでそこに性別は関係ない」 「『女性だから』『母だから』平和主義なのだという幻想は多い」 3年以上前 replyretweetfavorite

nyanskiss 「女ってのは○○だから」と、さも世のオンナの総意かのように一括りに言いがち問題あるある(自戒込→ 4年以上前 replyretweetfavorite

Singulith 確かに”同じ男だから”わかりあえる、なんぞと考える男は、世界中探したってただの一人も居ないですな。  >「問題なのは〝同じ女だから〞わかりあえる、と私たちが思ってしまうことだ。 」 @fukasawamaki https://t.co/uoFVrBDUpy 4年以上前 replyretweetfavorite

1990yucchan 女の性って「私はいいけどあなたはダメよ」だよね。その権化が曽野綾子世代ってことで。 4年以上前 replyretweetfavorite