「キラキラ系」と「ツッコミ系」
「女の欲望が可視化された時代」を経て、「女が女を語る」「女が女を消費する」時代になった理由の一つは、女たちが、女の持つ2つの面を意識し、それを語るようになったからだ。
「モテ」「愛され」など、他者から認められることを重視する「キラキラ系」と、「自虐」「自意識過剰」など、自分で自分に突っ込んでしまう「ツッコミ系」だ。
キラキラ系は「女を楽しむ」ことができ、「モテ」や「愛され」などの女性誌のフレーズにも照れはない。
一方のツッコミ系は、自分が女として評価されないのではないかと考えすぎてしまうのだ。そして、女らしくふるまうと自分で自分に突っ込みを入れ、「かわいいね」などといわれたら全力で否定してしまう。とはいえ、このように女性が自分自身を「自虐」的に笑えるようになり、女が女を語るのは決して悪いことではないし、面白いとも思うのだ。