まだ、アップルで社内政治に明け暮れていた頃のこと。僕は、なんだかいつも疲れきっていました。長時間労働だったし、注目される会社でそれなりに責任のある立場だったし、おまけに他言語で毎日社内政治だからかと思っていました。でも振り返ってみると、なんか当時のあの疲労感の原因は、もっと違うところにあったような気がする今日この頃です。
偶然いい仕事をしたあの頃
僕は、2002年にアップルジャパンから本社へ転属しました。そして、渡米直後にiPod Miniの開発に関わることになったのです。アップルで秘密プロジェクトに関わると、普段とは全く違った指揮系統に組み込まれて仕事をするはめになったりします。直属の上司さえプロジェクトの内容を知らされません。そんなこと、支社では絶対にあり得なかったので本当に驚きでした。こうして僕は、ひょんなことから副社長と直接仕事をする機会に恵まれたのです。