もうすぐ世界が終わる」じゃなく「もう世界の終わりは始まってる」。

2014年4月28日から、週刊ビッグコミックスピリッツで浅野いにおの新連載『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』が始まります。「世界の終わり」が到来し、目の前に居座ってしまった世界で、女子高生ふたりがたわいないおしゃべりをする。『プンプン』を描ききったからこそたどり着いた、浅野いにおさんの新しい境地はいかなるものでしょうか。(全5回、聞き手・ライター 吉田大助)

嫌いって言われることと戦っていこうとしていた

— 本日発売のスピリッツより、待望の新連載が始まりました。「あの日」にやって来たUFOが空を覆い、3年2ヶ月が経った地方都市で物語は幕を開けます。高校3年生の「おんたん」と「門出」、2人の女子高生コンビが主人公です。

ビッグコミック スピリッツ 2014年 5/19号 [雑誌]
ビッグコミック スピリッツ 2014年 5/19号 [雑誌]

浅野いにお(以下、浅野) 『プンプン』が終わる1、2年前から次の連載どうしようって考えてて、やろうと思っていたいろいろなアイデアがパズルみたいに組み合わさってのあの状態なので、なんでこういう話になったのかすごく説明しづらいんですよね。もともとで言うと居候モノをやりたいなと思っていて、冒頭のマンガはその名残なんです。

— 四次元ポケットから内緒道具を出す「イソベやん」ですね。このマンガ内マンガが、現実の物語に浸食してくる可能性はあるんですか?

浅野 そうですね、可能性としては。地球にやって来ているUFOも、おそらく宇宙からきたであろう何かなわけで……。自分が今後物語を動かしていくうえでの、ひとつのカセとしていろいろ準備してあるって感じです。ただ、主軸はそこではないし、ばりばりのハードSFやってやろうってわけでもない。あくまでも主軸としては、キャラクター達が楽しそうにちゃんと動いてるかどうかってことですね。

— 大きなファンタジーが勃発しているものの、画面は基本的に女子高生2人のほんわりしたおしゃべりで満たされています。モノローグも入り込んではいますが、これまでの浅野作品に比べるとごく少なくて。

浅野 今の構想だと、ひたすらこの感じが続きます。『プンプン』みたいな、終わりまでのあらすじありきの、全体の構想が先にあるわけじゃなくて、あの日常がどこまでも続けばいいと思ってるんです。
 ひとつきっかけになってるのが、ずいぶん昔なんですけど、『聖☆おにいさん』の中村光さんに会う機会があったんです。

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完全】さよならプンプン【ネタバレ】浅野いにおインタビュー

浅野いにお

初恋、失恋、童貞喪失、家族との確執、大恋愛。フツーの男子の人生に起こるイベントを、丁寧に、厳密に描く……と思いきや、終盤でまさかの「事件」が起こり、誰も見たことのない地平へと突き抜ける。浅野いにおさんのマンガ『おやすみプンプン』が、お...もっと読む

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コメント

ohigu_tsubuyaki 有料会員登録いるんかい!!!!!!!!!! 4年以上前 replyretweetfavorite

shokoku_junrei 可愛いの説明のいらなさ 4年以上前 replyretweetfavorite

sontyo_5236 はいそうですか 4年以上前 replyretweetfavorite

morimori_naha 「プンプン」連載終了か。あれは21世紀における、葛西善蔵とか嘉村礒多みたいな私小説だと思って見てた。生産性はないけど心を打つ、みたいな。 4年以上前 replyretweetfavorite