自由な存在になった
ぼくは最近になってようやく、自分は自由な存在だと感じることができるようになりました。一応27年間の人生を生きてきましたが、自分の自由を実感できるようになったのは、ここ半年~1年程度の話です。
「自由」とは、いったいどういう状態を指すのでしょうか。
ぼくは、「自由である」ということは、「善いこと/悪いことを、自分で判断し、行動に移せる状態」だと考えています。
裏を返せば、「自由でない」ということは、「善いこと/悪いことを、自分で判断することができず、他の人の顔色を見ないと行動を起こせない状態」のことです。
作家の百田尚樹さんの第二次世界大戦中の特攻隊について描いた本、『永遠の0(ゼロ)』(講談社文庫)の中に、以下のような主旨の記述がありました。
戦時中は、特攻への出撃拒否が許されない空気だった。一応、特攻隊は、全員自ら志願した、ということになっているが、自分の所属する部隊に、特攻隊の募集がかけられたとき、断れない空気から、誰も志願をしない者はいなかった。
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