割烹着に触れない海外メディア
前回の連載では、集団主義(collectivism)の人々が最も恐れることは、自分の期待しない発言や行動をとる不穏分子であり、社会の構成を乱すものであり、その様な人々は、徹底的に叩き、社会から排除する傾向があると説明しました。
STAP細胞騒動を観察していて、この様な行動は、騒動を眺めている一般の人々だけではなく、情報を咀嚼して伝えるマスコミの人々の間でも顕著であるなということが良くわかります。
STAP細胞が話題になった当初、日本の大手新聞の殆どは、ネットの無料記事で、STAP細胞の科学的な情報よりも、小保方氏の人物像に焦点をあて、大々的な報道をしました。新聞社の記者や社説を書く人々は、ネットの無料記事に転載されたのは、社会面の記事であった、科学的な解説も掲載していた、我々には批判される理由は全くない、それはネットユーザー知能が劣っているからであり、記事を恣意的に読んでいるという弁明を繰り返しました。
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