小保方晴子氏会見、「共感」をひきだしたトリックとは?

小保方晴子氏の会見に「疑問に回答していない」「説明責任を果たしていない」と憤慨する海外の人々とは対照的に、「感動した」「許してあげよう」と寛容さを発揮している日本人。そうした反応を生んだ背景には、日本に根づく集団主義文化を完璧に理解した、小保方氏サイドの巧妙な技がありました。

前回の連載では、集団主義(collectivism)文化圏の日本の人々は、「目に見えるコミュニケーションの仕方」が、「伝えられる事実」よりも重要だったので、あの会見で「感動した」「許してあげよう」と連発した。一方で、個人主義(individualism)文化圏では、あの会見で伝えられた情報以外のことは読み取らず、「疑問に回答していない」「説明責任を果たしていない」と憤慨した、と説明しました。

集団主義(collectivism)文化圏の日本の人々があの茶番劇の会見で「感動した」「許してあげよう」言ってしまったのには、他にも理由があります。

守るべきは集団のルール? 自分の信念?

それは、集団主義(collectivism)文化圏においては、その人個人の主張や信念、事実よりも、その人が「属性に従って行動したか」「属性に期待される発言をしたか」が重要であるからです。この集団に属する人々にとっては、その人が所属する属性の「掟」に「従ったかどうか」が重要であり、その人の発言内容に付加価値があるか、新規性があるか、個人の信念に従ったものか、真理に沿ったものかどうかは重要ではないわけです。

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コメント

taluru あの徹底した演劇の違和感はこれか。 4年以上前 replyretweetfavorite

tanakah 日本人って法律よりしきたりが上位規範だと思ってるからなぁ。法的解決じゃなくて顔役が弱い方泣き寝入りさせて落着とか。> 4年以上前 replyretweetfavorite

ken50106  同じことを言っても、受け入れられる人、拒絶される人と分かれてしまう。歪んだ社会。 4年以上前 replyretweetfavorite