会社は「ある日突然」消えてなくなる
企業の業績は、しばしば人間の健康状態にたとえられる。
企業体力が衰えているとか、経営の足腰が弱いとか、血を入れ替えろとか、あの部署は会社の癌だとか、その表現はさまざまだ。たしかに会社は生き物だし、このように人間にたとえて考えるとわかりやすい。
しかし、人間と会社には決定的な違いがある。
それは「いかにして生を終えるか」という問題だ。
単刀直入にいおう。会社には「老衰」がない。少なくとも、穏やかに天寿を全うすることなどありえない。
倒産に際しては、常に「突然死」の形をとるのが会社である。そこに関係する誰もが、まったく心の準備ができないまま、ある日突然、命を奪われてしまうことになる。
倒産の事実が事後報告となるのはもちろんのこと、自分の会社の倒産をテレビのニュースで知らされることさえ珍しくない。働く社員からすればたまったものではないだろう。
それではなぜ、会社は「突然死」してしまうのだろうか?
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。