末井昭×​海猫沢めろん vol.3 「自由」と「幸福」は同じではない?

末井昭さんと海猫沢めろんさんの「自殺」対談最終回。話は、宗教の話題を経て、自由と幸福の関係に移ります。自由を求めて自殺する人の存在に対し、そもそも自由を求めることは人間の幸福に必要なのかと問いかける末井さんと、自由と幸福は同じものだと主張するめろんさん。二人の考えはまじわるのでしょうか? 同時掲載中のめろんさんの新刊『頑張って生きるのが嫌な人のための本』の内容とあわせてお読みください。

人は宗教で救われるか?

海猫沢めろん(以下、めろん) 末井さんは、キリスト教を信じているわけではないけど、聖書は信じているとおっしゃっていましたよね。人は宗教で救われると思いますか? ぼくはこれ結構大きな問題だと感じていて。やっぱり自殺を考えたりする人って、だいたいその前段階として鬱病になるんです。だから「自殺をどうしたらいいのか」って、たぶん鬱病になってからどう治療するかって話なんですけど、そのときに宗教は通用するんだろうかと。
 いまは心療内科というものがあって、薬を処方されたりカウンセリングを受けたりできますけど、昔はそういうのなかったから、みんな宗教に行ってたと思うんですよね。

末井昭(以下、末井) たしかに、キリスト教には、たとえば懺悔という仕組みがありますね。自分が罪の意識を持っていると告白すれば晴れやかになる。

めろん いまなら、薬もくれるしカウンセリングもしてくれるし、神もいるみたいな、複合的な施設がつくれるといい気がするんです。
 ただ一方で、「宗教」である以上、宗教に拒否反応がある人は無理なので、名前を変えないといけないかもしれませんけど。なんだかよくわからない超越的な存在があって、これを信じろっていうやり方はもう通用しないから。末井さんは、なぜ聖書を信じているんですか?

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頑張って生きるのが嫌な人のためのはなし

海猫沢めろん

年間3万人前後もの人が自ら死を選ぶ自殺大国・日本。ゆたかな国にも関わらず、根強くはびこっている閉塞感と生きにくさ。海猫沢めろんさんの友人・K君は、そんな閉塞感から自由になるために自殺を選択しました。めろんさんが、K君と、おなじ悩みをか...もっと読む

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