日本は女性の社会進出が遅れていて、アメリカは進んでる……。これが一般に信じられているステレオタイプです。これは確かにその通りなのですが、アメリカは決して、女性の登用が進んでいる、というわけでもありません。
例えばアップルといえばリベラルなイメージの会社ですが、それでも出荷判定会議に常連として出席できる地位は、男性7割、女性3割ぐらいの割合で占められていました。上級副社長は男のみ。副社長のレベルで、やっとちらほらと女性の顔が見えてくる感じでした。
アメリカの大企業で、女性が占める取締役の割合は現在16.9パーセント。世界9位です。ノルウェーのそれはなんと40.9パーセント!ここまで行って、初めて男女に等しく機会が与えられていると考えていいのではないでしょうか? アメリカもまだまだ道遠しです。
ちなみに国別比較はこんな感じです。日本における、女性が取締役を勤める割合は何と1.1パーセントと、クェートよりも低いのです。ちなみに中国が8.1パーセント、台湾4.4パーセント、韓国1.7パーセント。日本における女性の社会進出は、周回遅れです。
なぜ女性の社会進出なのか?
女性の登用というと「これまで差別されてきた女性に機会を与えよう」といったニュアンスで語られることが、まだまだ多いように思います。しかし、そういう話ともちょっと違うんです。