第25回】診療所の6%は赤字経営 歯医者サバイバル時代(後編)

開業すれば当たり前のように稼げていたのは過去の話。赤字経営で立ち行かなくなる診療所が増え、勤務医たちには歩合のプレッシャーがのしかかる。(後編)

歯科医師会離れで
求心力なき無策 
負の連鎖が続く

 「歯科の保険医療費が頭打ちなら、いっそ混合診療にしてほしい」という歯医者もいる。かつて歯科医療では、診療費総額から保険診療分を引いた額を患者に請求する差額徴収が行われてきた。いわゆる混合診療だ。しかし、一部の歯医者が患者に過大請求をしてきたことで社会的な批判を浴び、1976年に廃止された。

 目下、政府では規制改革の流れから再び差額徴収のように混合診療(保険診療と自由診療の併用)の解禁が議論されるようになった。

 現場の歯医者の間では意見が割れるが、反対派が恐れるのは、歯科の保険医療費の枠が縮まって、保険外医療費の過当競争によるダンピングにつながったり、患者負担が増えて受診抑制を招いたりすることだ。

この続きは有料会員登録をすると
読むことができます。
cakes・note会員の方はここからログイン

1週間無料のお試し購読する

cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。

人気の連載

おすすめ記事

週刊ダイヤモンド

この連載について

初回を読む
もうダマされない! 歯医者の裏側

週刊ダイヤモンド

歯医者数が10万人を突破した。明らかな供給過剰であるため患者争奪は激化している。技術も知識もないまま新しい治療法に手を出したり、過度なもうけ主義に走る者も存在する。だまされずに、いい歯医者と治療法へたどり着けるよう、歯医者と業界の見え...もっと読む

この連載の人気記事

関連記事

関連キーワード

コメント

Tweetがありません