山内宏泰
高橋恭司展——意味がなくても意味がある
視界広く、こまかいところまでうつし出せる大判カメラ。一般的に、世界遺産などの雄大に広がる風景を撮ることが多いのですが、何気ない場所にレンズを向けることで、新しいものを写し出すことに成功したのが高橋恭司さんです。東京NORTON GALLERYで開催中の「高橋恭司展 ~Kyoji Takahashi,Witness of the 1990s~」に足を運び、日常が驚きに変わる新鮮な旅に出てみませんか?
東京・表参道の路地には、あちらこちらにひっそりと、小さなギャラリーがあります。知らなければ通り過ぎてしまうような佇まいのところも多いものですが、散策がてら探し出すのも楽しいものですよ。
そのひとつ、NORTON GALLERYでは現在、「高橋恭司展 ~Kyoji Takahashi,Witness of the 1990s~」が開かれています。
高橋恭司は1990年代から活動する写真家です。現在も新作も続々と発表されてはいるのですが、今展では90年代に撮られた初期の作品が中心に並んでいます。
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この連載について
山内宏泰
世に“アート・コンシェルジュ”を名乗る人物がいることを、ご存じでしょうか。アートのことはよく知らないけれどアートをもっと楽しんでみたい、という人のために、わかりやすい解説でアートの世界へ誘ってくれる、アート鑑賞のプロフェッショナルです...もっと読む
著者プロフィール
ライター。美術、写真、文芸その他について執筆。著書に『写真のフクシュウ 荒木経惟の言葉』(パイインターナショナル)『写真のフクシュウ 森山大道の言葉』(パイインターナショナル)『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)『写真のプロフェッショナル』(パイ インターナショナル)『G12 トーキョートップギャラリー』(東京地図出版)『彼女たち』(ぺりかん社)など。東京・代官山で毎月第一金曜日、写真について語るイベント「写真を読む夜」を開催中。東京・原宿のスペースvacantを中心に、日本写真を捉え直す「provoke project」開催中。
公式サイト:http://yamauchihiroyasu.jp/