老舗の関東風おでんと、料理も満足のシャンパンバー
先日、プロダクトデザイナーのマーク・ニューソンがデザインした日本刀の発表会が、新橋の東京美術倶楽部という渋いビルであった。刀2本、ケースとセットで3800万円、なかなかイカした値段である。レセプション会場ではちあった先輩と、さて飯でも行くかとなり、銀座へ繰り出す。寿司でも食べるかと『しみづ』に電話するも満席で玉砕。そういえば、しみづの女性のスタッフ、近々独立されるらしいということを先日お聞きした。女性の握るお寿司自体珍しい上に、店主が女性というお店、非常に楽しみである。そののち、京都『幸村』にいたご主人の立ち飲み割烹『銀座しまだ』(意外に知られてないが「俺の〜」シリーズのテストマーケティング店でもある)にトライするも、こちらも満席で30分待ち。諦めておでんでも食べるかと、老舗『お多幸』へ。こちらはすぐに入れて、こはだの酢の物、なめこおろしなどをつまんだ後、玉子〜ちくわ〜げそ〜すじ〜たこと定番のたねを楽しむ。おだしは黒い関東風。持ち帰りもできて、おみやげにおでんを持って行くと喜ばれることうけあい。今回は頼まなかったが、たしか特製の容器にいれてくれるはず。これがかわいいのだ。
二軒目は一風変わってシャンパンでも飲みに行くかと、ソムリエの阿部誠さんのシャンパンバー『ヴィオニス』へ。カウンターの向こう側、シャンパンボトルが斜めに収納される特注のセラーが壮観。ボトルのラインナップが豊富なのはもちろん、選りすぐりのシャンパーニュをグラスで飲めるなんとも素敵な店だ。この日はジャック・セロスをはじめとしてグラスのセレクションは4種類。僕は、ルラージュ・プジョーという初めての銘柄にトライ。最近有機農法に切り替えたらしいが、コクのある飲みくちで、好みど真ん中のテイスト。早速、帰ってボトルを購入しようとメモメモ。二杯目はサロンの姉妹ブランドである、ドゥラモットをチョイス。お通しに出てくるにんじんのスープもシャンパンにぴったりの美味であった。ここは料理も美味しくて、シャンパンをじっくり満喫しようという日は、ボトルで頼むもよし、グラスで種類を味わうもよし、一軒目からくるのもオススメ。以前、シャンパーニュ好きの友人の誕生会をしたことも。日本橋にも系列のワインバー『東京ぶどう酒店』があってこちらは僕は未訪問。機会をみつけて行ってみたい。
世界のキタノも通う(?)バーで燻製とアイスワインを
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